エリック・デ・フラーミンク

エリック・デ・フラーミンク：シクロクロス界の伝説

エリック・デ・フラーミンク（Eric De Vlaeminck、1945年3月23日 - 2015年12月4日）は、ベルギーのエークロー出身の元自転車競技選手です。彼は、ロードレースのモニュメントを完全制覇したロジェ・デ・フラーミンクの実兄としても知られています。

シクロクロスでの圧倒的な実績

エリックもロジェと同様に、シクロクロスとロードレースの両方で活躍しましたが、特にシクロクロスにおける実績は群を抜いていました。世界選手権自転車競技大会シクロクロスプロ部門では、1966年から1973年までの間、1967年を除いて毎年のように優勝を果たし、驚異の6連覇を達成。通算7回の優勝という記録は、男子エリートという名称に変更された現在でも、大会記録として未だに破られていません。彼のシクロクロスにおける通算優勝回数は100回を超え、その圧倒的な強さを示しています。

1967年の世界選手権では、マシントラブルに見舞われ、惜しくも優勝を逃しましたが、1968年の大会では、エリックがプロ部門、弟のロジェがアマ部門でそれぞれ優勝するという、兄弟揃っての快挙を成し遂げました。

主な実績

世界選手権自転車競技大会シクロクロス・プロ部門：1966、1968、1969、1970、1971、1972、1973
ベルギー・シクロクロス選手権・プロ部門：1967、1969、1971、1972
ツール・ド・ベルギー 総合優勝：1969
ツール・ド・フランス：区間1勝 (1968, 第2ステージ)
ドリダーフス・ファン・ウェスト＝フラーンデレン 総合優勝：1969

プレースタイル

エリック・デ・フラーミンクは、卓越したテクニックとスタミナを兼ね備えた選手でした。特に、悪路での走行技術は非常に高く、シクロクロスのコースを自由自在に駆け抜けました。また、ロードレースでも、スプリント力やタイムトライアル能力を発揮し、総合優勝や区間優勝を飾るなど、オールラウンドな活躍を見せました。

引退後

引退後は、後進の指導にあたり、多くの優秀な選手を育成しました。彼の指導を受けた選手の中には、世界選手権や主要なレースで活躍する選手も現れ、その功績は高く評価されています。

エリック・デ・フラーミンクは、シクロクロスの歴史において、最も偉大な選手の一人として、その名が刻まれています。彼の残した記録と功績は、今後も長く語り継がれることでしょう。

関連項目

兄弟スポーツ選手一覧#自転車

参考文献

* エリック・デ・フラーミンク - サイクリングアーカイヴス（英語）

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