エリック・ミルトン

エリック・ロバート・ミルトン（Eric Robert Milton, 1975年8月4日 - ）は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ベルフォント出身の元プロ野球選手。左投左打の投手として、メジャーリーグで活躍しました。

プロ入りとメジャーデビュー

1996年、ミルトンはドラフト1巡目（全体20位）でニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。しかし、メジャーリーグデビュー前に、1997年オフにチャック・ノブロックとのトレードでミネソタ・ツインズへ移籍。ブライアン・ブキャナン、クリスチャン・グーズマンと共に新天地へ。

1998年、ツインズでメジャーデビューを果たし、1年目から規定投球回に到達。しかし、防御率は5.64と、必ずしも良い内容とは言えませんでした。

1999年：ノーヒットノーラン達成

メジャー2年目の1999年、ミルトンの防御率は4点台に落ち着き始めました。そして9月11日、対アナハイム・エンゼルス戦でノーヒットノーランを達成。しかし、防御率の数値が示すように、安定した投球を続けていたわけではありませんでした。

2000年以降：2桁勝利を記録

2000年以降は3年連続で2桁勝利を記録するなど、先発ローテーションの一角として活躍しました。しかし、2003年には膝の手術のため、試合への出場は限られました。同年12月3日、ニック・プント、カルロス・シルバ、ボビー・コレッキーとのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍。

フィリーズ、レッズ時代

2004年、フィリーズで14勝を挙げ復活を果たしましたが、投球内容は安定しませんでした。特に本拠地のシチズンズ・バンク・パークが打者有利の球場であったため、被本塁打が43本に達し、問題視されました。シーズンオフにはFAとなり、シンシナティ・レッズへ移籍。

レッズでは先発ローテーションとして期待されましたが、本塁打の出やすいグレート・アメリカン・ボール・パークが本拠地であったこともあり、2年連続で被本塁打が40本を超えるなど、防御率も6点台と低迷しました。

晩年と引退

2006年は、膝の半月板手術や肘の遊離軟骨除去手術を受けたため、規定投球回には達しませんでした。それにもかかわらず、29本の本塁打を打たれ、5.19という防御率を2年連続で記録。2007年も先発ローテーションに入って投げましたが、開幕から4連敗と不調が続き、左肘の手術のため戦線離脱。2008年はリハビリのため出場せず、回復の見込みが立たなかったため、オフにレッズを解雇されました。

2009年2月10日、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、5月に2年ぶりのメジャー昇格を果たしましたが、同年限りで現役を引退しました。

選手としての特徴

ミルトンの持ち味は、150キロ前後のストレートと、切れ味鋭いカーブでした。しかし、被本塁打が非常に多く、本塁打の出にくい球場でプレイしたとしても、3点台の防御率は期待できないと言われていました。

記録

MLBオールスターゲーム選出：1回（2001年）
ノーヒットノーラン：1回（1999年9月11日、対アナハイム・エンゼルス戦）

背番号

41（1998年 - 1999年）
21（2000年 - 2004年）
22（2005年 - 2007年）
26（2009年 - 同年途中）
* 28（2009年途中 - 同年終了）

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