グレート・アメリカン・ボール・パーク

グレート・アメリカン・ボール・パークとは

グレート・アメリカン・ボール・パーク（Great American Ball Park）は、オハイオ州シンシナティに位置する野球場で、メジャーリーグベースボール（MLB）のシンシナティ・レッズの本拠地です。この球場は2003年に開業され、野球ファンだけでなく観光客にも人気のスポットとなっています。

開場の背景

レッズは以前、共用の本拠地であったリバーフロント・スタジアムを使用していましたが、専用の新球場の建設が求められるようになりました。球場の老朽化が進む中、両チームはより多くの観客を呼び込むための専用施設が必要と考えました。1996年には住民投票が行われ、シンシナティ市が新球場の建設に公的資金を投入することが承認されました。1998年には、オハイオ川に面した新しい会場が選ばれ、2000年に工事がスタートしました。命名権はグレート・アメリカン・インシュランス社が取得しました。

球場のデザインと特長

グレート・アメリカン・ボール・パークのデザインは、近隣のクリーブランド・ガーディアンズの本拠地であるプログレッシブ・フィールドに似ている点が多く見受けられます。球場は他の球場に比べて広さが抑えられており、ファウルゾーンも狭いのが特徴です。このため、ホームランを狙うバッターには有利な条件が整っています。また、長めに管理された芝生は内野ゴロを打たせるのにも適しています。

設備とアトラクション

球場内にはいくつかのユニークな演出があります。特に「ザ・ギャップ」と呼ばれるエリアでは、本塁と三塁の中間でスタンドが分かれており、三塁側には3層のスタンド、二塁側には2層とスイート席が設けられています。また、右中間には2本の煙突があり、レッズの選手がホームランを打つと花火が打ち上げられます。この煙突は、2015年の試合中に火災が発生するという一幕もありました。

主な出来事

グレート・アメリカン・ボール・パークでは、2003年3月28日のインディアンスとのオープン戦で初めてその扉が開かれ、その数日後の3月31日にはパイレーツとの試合で公式戦が行われました。この試合では、ブッシュ元大統領が始球式を務めました。その後も多くの記念すべき瞬間が誕生しました。2004年には、サミー・ソーサが通算500本塁打を達成し、同年にはまたブッシュ元大統領が開幕戦の始球式を行いました。

さらに、2010年には球場で初めてのポストシーズンの試合が行われ、観客数は44,599人に達しました。また2015年にはMLBオールスターゲームが開催されており、選手が華々しい活躍を見せました。特にレッズの選手トッド・フレイジャーはホーマー競争で優勝し、多くのファンを魅了しました。

結論

グレート・アメリカン・ボール・パークは、シンシナティのシンボルとも言える場所であり、過去には数多くの記念すべき出来事が詰まった球場です。スタジアムのユニークなデザインと魅力的なイベントは、訪れる人々にとって特別な体験を提供し、野球ファンにとって欠かせない destination となっています。

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