エルサルバドルの国旗

エルサルバドルの国旗は、1972年9月27日に制定され、そのデザインはエルサルバドルの前身である中米連邦の国旗に由来しています。中央に国章が配置された青と白のストライプの旗は、エルサルバドルの歴史とアイデンティティを象徴しています。

デザイン

国旗の基本デザインは、青と白の縞模様です。この配色は、中米連邦の旗から受け継がれたもので、中央アメリカの国々との歴史的な繋がりを示唆しています。中央にはエルサルバドルの国章が配置されています。

バリエーション

エルサルバドルの国旗には、いくつかのバリエーションが存在します。

民間旗: 国章のない、縦横比3:5の旗が、民間やその他の目的で使用されています。
モットー入り: 黄色の文字でモットー "DIOS UNION LIBERTAD"（スペイン語で「神・統一・解放」の意味）があしらわれた旗も存在します。

歴史

1839年以前には、全く異なるデザインの旗が使用されていました。それは、青と白の組み合わせによる9本の横縞（青5本と白4本、上下端は青色）で構成されていました。この旗から、現在のような青と白のストライプの旗へと変更された背景には、中米連邦の解体と、エルサルバドルが独立国家として歩み始めた歴史があります。

国旗が示す意味

青色は、太平洋とカリブ海に面したエルサルバドルの海岸線、そして空を表します。また、統一と平和への願いも込められています。白色は、国の平和と誠実さを象徴しています。中央の国章は、国の主権と独立、そして国民の団結を表しています。

関連事項

エルサルバドルの国旗は、アルゼンチン、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスなど、かつて中米連邦に加盟していた国々の国旗とデザインのルーツを共有しています。これらの国々の国旗も、青と白の色を使用しており、中米の歴史的な繋がりを感じさせます。

エルサルバドルの国旗は、そのデザインと歴史を通じて、国のアイデンティティと価値観を表現しています。様々なバリエーションが存在するものの、青と白のストライプは、エルサルバドルを象徴する普遍的なイメージとして、国民に親しまれています。

関連項目

国旗の一覧
エルサルバドルの国章
アルゼンチンの国旗
グアテマラの国旗
コスタリカの国旗
ニカラグアの国旗
ホンジュラスの国旗
中央アメリカ連邦共和国の国旗

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