エルザ・ランギーニ

エルザ・ランギーニ：哀愁を帯びた歌声と、女優としての才能

エルザ・ランギーニ（Elsa Lunghini）は、1973年5月20日フランスのパリ18区生まれ。歌手、女優として知られています。芸名はエルザ。

生い立ちとデビュー

父親はイタリア系の俳優・写真家・作詞家のジョルジュ・ランギーニ、母親はアルジェリア・ユダヤ人家系（セファルディム）で画家のクリスティアーヌ・ジョベール。女優のマルレーヌ・ジョベールは叔母、ボンドガールとして知られるエヴァ・グリーンは従妹にあたります。7歳でロミー・シュナイダー主演の映画に出演し、1986年12月、13歳の時に映画の主題歌を歌い歌手デビューしました。

「哀しみのアダージョ」の大ヒット

エルザの代表曲とも言える「[哀しみのアダージョ]」は、ロマーノ・ムスマッラの作曲で、フランスで8週間連続チャート1位を記録し、130万枚を売り上げました。日本でもCMソングやカバーで人気を集めています。この曲は当初アルバムに収録されませんでしたが、ベストアルバムなどで聴くことができるようになりました。

音楽性と評価

エルザは、甘さと切なさを含んだ歌声でフレンチ・ポップスのトップシンガーとして評価されました。しかし、父親が作曲を担当するようになってからは、本国フランス以外では話題にならなくなり、楽曲の凡庸さを指摘する声もありました。デビュー当時はヴァネッサ・パラディと比較されることもありましたが、4枚目のアルバム以降は独自の音楽性を確立し、音楽的な評価も高まりました。

パリのオランピア劇場でメインアクトとしてコンサートを開いた史上最年少記録、フランスのチャートで1位を獲得した最年少女性歌手記録を持っています。

女優としての活動

1980年代後半から1990年代は歌手業に専念していましたが、2000年以降はテレビドラマを中心に女優業に復帰しています。

私生活

1994年にドイツ人歌手との間に子供を出産。サッカー選手との婚約を解消しています。

ディスコグラフィ

エルザ (1988年)
夢物語 (1990年)
やさしきヴィオランス (1992年)
ノーブルな道 (1996年)
哀しみのアダージョ〜ベスト・オブ・エルザ (1997年) ※コンピレーション
熱情 (2004年)
Connexion Live (2006年) ※ライブ
Elsa Lunghini (2008年)

フィルモグラフィ

レイプ殺人事件 (1981年)
ルージュ・ベーゼ/15才の恋 (1985年)
悲しみのヴァイオリン (1986年)
カサノヴァ最後の恋 (1992年)

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