エルシャダイ

エルシャダイ: アセンション オブ ザ メタトロン

『エルシャダイ: アセンション オブ ザ メタトロン』（El Shaddai: Ascension of the Metatron）は、2011年にイグニッション・エンターテイメントが開発したアクションゲームです。主にオリジナルのレトロゲームの魅力を現代に再現し、神話的要素を取り入れた独自のストーリー展開でプレイヤーの注目を集めました。本作は、旧約聖書やエノク書などの宗教的テキストを基にしており、全能の神を意味するヘブライ語の「エルシャダイ」というタイトルに加え、「メタトロンの昇天」をテーマとした副題がついています。

ゲームの発売とリマスター

ゲームは初期のPlayStation 3とXbox 360用ソフトとして発表され、2011年にリリースされました。2021年にはオリジナル版の10周年を記念して、Windows向けのHDリマスター版が配信され、さらには2024年にはNintendo Switch専用のフルHDリマスター版が発売される予定です。これにより、新たなファン層を獲得し、過去のファンにも新たな経験を提供しています。

ストーリーの背景

本作の物語は、堕天使たちと人間の関わりに焦点を当て、一連の神話的要素が交錯したものとなっています。物語は、神によって監視を命じられた天使たちが人間に対して憧れを抱き、堕天してしまうという設定から始まります。堕天使たちは、地上の人間たちに神の知恵を伝え、人間社会に影響を与えながら堕落を引き起こします。これを受けて、天界は大洪水計画を決定し、主人公イーノックは堕天使の捕縛を命じられ、地上界での冒険に旅立つのです。

ゲームシステム

『エルシャダイ』は、魅力的なアクションシステムを採用しており、プレイヤーはイーノックとして堕天使を追い詰めるためのバトルと探索を同時に楽しむことができます。武器は多彩で、近接武器や遠距離武器、さらには盾にもなる武器があるなど、プレイヤーの戦略的選択によりゲームプレイが変化します。また、体力は装備の状態によって示され、戦いと探索を通じて武器を浄化しながら進む必要があります。

キャラクター

本作には、イーノックを始めとする多彩なキャラクターが登場します。主役のイーノックは、天界の書記官として堕天使を捕縛する使命を持ちながら、彼自身の内面的な葛藤とも戦っています。その仲間となるルシフェルなどのアークエンジェルたちは、イーノックの戦いを導く重要な存在です。堕天使たちもそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、魅力的なデザインと個性的なキャラクターがプレイヤーを引き込む要因となっています。

まとめ

『エルシャダイ』は、ただのゲームにとどまらず、神話的な要素や深いストーリーを持っており、多くのプレイヤーに新たな視点や体験を提供しています。原作小説や関連書籍も出版され、ゲームの世界観やストーリーの奥深さをさらに広げる要素があり、ファンにとっては必見の作品と言えるでしょう。

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