エルツハウゼン

エルツハウゼン (Erzhausen)

エルツハウゼンは、ドイツ連邦共和国ヘッセン州ダルムシュタット＝ディーブルク郡に属する町です。ダルムシュタットとフランクフルト・アム・マインという二つの主要都市の間に位置し、その地理的な魅力と交通アクセスの良さから、人気の住宅地となっています。

地理

エルツハウゼンは、単一の地区で構成されています。周辺の市町村としては、北にメルフェルデン＝ヴァルドルフ、エーゲルバッハ、南東にダルムシュタット、南西にヴァイターシュタットが隣接しています。

歴史

エルツハウゼンの地には、紀元前1500年頃の墳丘が残されており、この頃には既に人が定住していたことが伺えます。町の名前は、時代とともに変化し、Erardishusen、Erhartzhausen、Ebrichshusen、Erndeshusenなど様々な表記が文献に記録されています。最も古い記録はロルシュ文書に記されたErhartshausenという名前です。このことから、町の名前は鉱石（Erz）に由来するのではなく、「エアハルトの家」を意味するErhartから派生したものであると考えられています。

中世には、エアハルトはウルナー・フォン・ディーブルク家の所領でした。1565年には礼拝堂が建設され、「ウルナー聖堂」として地元の人々に親しまれました。現在、その場所にはプロテスタント教会が建っています。三十年戦争とペストの流行により、エルツハウゼンは大きな被害を受け、1669年の人口はわずか73人にまで減少しました。

1771年、エルツハウゼンはヘッセン方伯ルートヴィヒ6世の所有となりました。その後、復興が進み、所領が引き渡された時点での人口は559人にまで回復しました。19世紀に入ると人口は増加を続け、1世紀後には1244人に達しました。

20世紀に入り、鉄道やアウトバーンA5号線が開通したことで、エルツハウゼンは交通の要所としての地位を確立し、住宅地としての人気が高まりました。人口は著しく増加し、1950年には3,086人、2004年末には7,186人にまで増加しました。

鉄道

1888年にマイン＝ネッカー鉄道の駅が開設され、1903年には現在の駅舎が建設されました。1997年にライン＝マイン交通連盟に加盟し、Sバーンが開通しました。Sバーンは、フランクフルト、ダルムシュタット、クロンベルク、バート・ゾーデンなどの主要都市やタウヌス山地へ30分間隔で運行しており、特に通勤者にとって非常に便利な交通手段となっています。

Sバーンの開通後、旧駅舎は使われなくなり、Sバーン専用のプラットフォームが新たに設けられました。駅前広場も改修され、近代的な交通拠点として生まれ変わりました。2001年初めには、エルツハウゼンはドイツ鉄道から旧駅舎を取得し、改修工事を行いました。改修後、駅舎は町立図書館として利用され、「Erzhäuser Bücherbahnhof（エルツハウゼンの本の駅）」として親しまれています。

行政

エルツハウゼンの町議会は25議席で構成されています。

友好都市

ムニホヴォ・フラジシチェ（チェコ、中央ボヘミア州）
クロッセン（ドイツ、ザクセン州、現在はツヴィッカウ市の一部）
インチーザ・イン・ヴァル・ダルノ（イタリア、トスカーナ州）

外部リンク

http://www.erzhausen.de
* http://www.erzhausen-online.de

もう一度検索