エルロッド・ヘンドリックス

エルロッド・ヘンドリックスは、1940年12月22日にアメリカ領ヴァージン諸島で生まれた元プロ野球選手です。主に捕手として活躍し、1968年から1979年までMLBで12シーズンを過ごしました。その間、卓越した守備力でチームに貢献し、特にボルチモア・オリオールズ時代には、1971年のワールドシリーズ優勝を経験しました。

ヘンドリックスは1959年にミルウォーキー・ブレーブスと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。MLBでは、守備力の高い捕手として評価され、1969年と1975年にはアメリカンリーグの捕手として守備率トップを記録しました。オリオールズでは正捕手として活躍し、1971年のワールドシリーズではチームの優勝に大きく貢献しました。同年秋には、チームの一員として来日も果たしています。

1976年6月には、大型トレードでニューヨーク・ヤンキースに移籍しました。しかし、ヤンキースにはサーマン・マンソンという不動の正捕手がいたため、ヘンドリックスは主に代打としての出場機会を得ました。ヤンキー・スタジアムでは、ブルペンから一塁ベンチまで外野を走って代打に備える姿がよく見られました。

現役引退後は、オリオールズでブルペンコーチを長年務めました。選手育成に尽力し、チームへの貢献は多大なものでした。しかし、65歳の誕生日を目前にした2005年12月21日、心臓発作により急逝しました。彼の死後、オリオールズではヘンドリックスがコーチ就任以来着用していた背番号「44」は、事実上の永久欠番として扱われています。

ヘンドリックスの背番号の変遷は以下の通りです。

10 (1968年 - 1972年途中、1973年 - 1976年途中)
39 (1972年途中 - 同年終了)
18 (1976年途中 - 1977年)
44 (1978年 - 2005年)

エルロッド・ヘンドリックスは、選手としてだけでなく、コーチとしてもチームに多大な貢献をした人物でした。彼の功績は、オリオールズの歴史に深く刻まれています。

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