エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調 コンチェルト・ライヴ・イン・ジャパン・ウィズ・新日本フィルハーモニー交響楽団 (アルバム)

エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調 コンチェルト・ライヴ・イン・ジャパン・ウィズ・新日本フィルハーモニー交響楽団

『エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調 コンチェルト・ライヴ・イン・ジャパン・ウィズ・新日本フィルハーモニー交響楽団』は、スウェーデン出身のギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンによって2002年に発表された通算3作目となるライヴ・アルバムです。正式名称の英語表記は『Concerto Suite For Electric Guitar And Orchestra In E Flat Minor Live With The New Japan Philharmonic』となります。

この作品は、2001年6月に日本で開催された、イングヴェイ・マルムスティーンと日本の名門オーケストラである新日本フィルハーモニー交響楽団による共演コンサートの模様を収録した貴重な記録です。この公演では、イングヴェイのために特別に作曲・編曲されたクラシック形式の楽曲群が演奏され、エレキギターのソロとフルオーケストラの響きが見事に融合した音楽世界が展開されました。指揮は竹本泰蔵が務め、オーケストラアレンジは斉藤恒芳が担当しています。

アルバムの収録曲は全てインストゥルメンタルで構成されており、歌詞やボーカルは一切含まれません。イングヴェイのエレキギターがソロ楽器としてオーケストラと対等に渡り合い、時に激しく、時に叙情的に音楽を牽引します。このアルバムがリリースされた際の名義は「イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーン」となっており、フルネームが使用されています。

本作品は、イングヴェイが長年追求してきたクラシック音楽への造詣と、自身のロックギタリストとしてのスタイルを高次元で融合させた一つの到達点とも言えるでしょう。クラシック音楽のファン、イングヴェイ・マルムスティーンのファン双方にとって、両ジャンルの可能性を拡張する試みとして、またライヴならではの臨場感あふれる演奏を楽しめる作品として、非常に重要な位置づけを持つアルバムです。

参加アーティスト

イングヴェイ・マルムスティーン: エレクトリック・ギター
新日本フィルハーモニー交響楽団: オーケストラ演奏
竹本泰蔵: 指揮
斉藤恒芳: オーケストラ・アレンジメント

このアルバムは、ロックギタリストとクラシックオーケストラが本格的に共演した事例としても注目され、ジャンルの垣根を越えた音楽的な探求の可能性を示しています。ライブ録音ならではのエネルギーと、精密なオーケストレーション、そしてイングヴェイの情熱的なギタープレイが一体となった聴き応えのある作品です。

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