エンジョイエコカード

エンジョイエコカードの概要

エンジョイエコカードは、大阪市高速電気軌道（Osaka Metro）と大阪シティバスが提供している一日乗車券です。このカードは、地下鉄、ニュートラム、そして大阪シティバスが一日中乗り放題になり、一部の観光施設では入場料金が削減されます。利用者にとって非常に便利なこのカードは、大阪市交通局の歴史あるサービスを継承しており、観光地を訪れる際に役立ちます。ここでは、エンジョイエコカードの利用方法、対象路線、価格、発売場所、デザイン、割引施設、そしてその沿革について詳しく説明します。

利用方法

エンジョイエコカードは、発売時点では利用日が印字されていない状態です。利用する日になった際に、自動改札機やバスの料金収納機に投入することで、利用日が印字され、その日限りの使用が可能になります。地下鉄やニュートラムに乗車・下車するたびに、裏面に駅名と時刻が印字されますが、最初の乗車駅に関する情報は印字されません。バスの場合は乗車記録は印字されませんが、裏面がいっぱいになるまで引き続き使用できます。

利用可能な区間

このカードで利用できる区間は、地下鉄、シティバス、ニュートラムの全線ですが、一部の観光バスや空港リムジンバスには利用できません。また、他社線に跨っての利用には別途運賃が必要であり、接続駅での乗り越しが求められます。ICカードを併用することはできないため、事前に準備が必要です。

発売金額

エンジョイエコカードの価格は、平日が820円、土日祝日は620円となっています。小人は平日・土日祝日ともに310円で、鉄道料金を含めています。このカードを使えば、特に地下鉄の4区あるいは5区を往復するだけで元が取れる計算になります。なお、特定の日については、土日祝日用のカードを使える条件も設定されています。

発売場所

カードは、地下鉄駅の券売機や定期券販売所、Osaka Metro案内カウンター等で購入できます。具体的に言えば、新大阪駅では案内カウンターや定期券販売所で入手可能です。ただし、大阪シティバスでは2021年に販売が終了しており、地下鉄駅等であらかじめ購入することが推奨されています。

デザイン

エンジョイエコカードのデザインは、ボディの色や印刷されるキャラクターが時折変更されています。緑色や赤色のカードが存在し、2018年の民営化以降、カードのデザインがニューなものに変わりました。券売機から発行されるものには淡黄色のデザインが用いられ、「エンジョイエコカード」と明記されています。

料金割引施設

カードを持参することで割引が適用される施設もあり、対象となるのは海遊館や大阪府咲洲庁舎展望台などの観光スポットです。利用日は当日に限られ、未使用のカードや前日までの日付が印字されたカードでは利用できないため注意が必要です。

沿革

エンジョイエコカードは1984年に「共通一日乗車券」として始まり、その後「ノーマイカーフリーチケット」が登場しました。2011年からは新たな後継カードとして登場し、これによりエンジョイエコカードとしての形が整いました。そして、2018年の民営化に伴い、サービスがOsaka Metroと大阪シティバスに分かれ、利便性が向上しています。これらの歴史は、より多くの人々に大阪の交通を利用してもらうための取り組みとして評価されています。

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