大阪府咲洲庁舎

大阪府咲洲庁舎（さきしまコスモタワー）概要

大阪府咲洲庁舎は、大阪市住之江区南港北に位置する高さ256メートル、地上55階、地下3階からなる超高層ビルです。愛称は「さきしまコスモタワー」で、旧称は大阪ワールドトレードセンタービルディング（WTC）です。このビルは、平成22年度の予算が議決された後の2010年に大阪府に譲渡され、現在の名称に改称されました。

建設の背景

このビルは、1988年に策定された「テクノポート大阪」計画に基づき、大阪市港湾局の主導で建設されました。その際、民間資金による第三セクター方式が採用され、総事業費は約1193億円に及びました。完成時、大阪府内では最も高いビルであり、当時は横浜ランドマークタワーに次いで日本で2番目の高さを誇っていました。2023年現在では、日本国内で第6位にあたります。

主要な特徴

咲洲庁舎は、大阪湾を見渡す象徴的なランドマークとして1996年度に大阪市長賞を受賞しました。また、毎年秋には「THE RISE 256」というイベントが開催され、高さ214メートルの52階までの1,176段の階段を駆け上る競技が行われています。

建物の構成

• - 所在地: 大阪府大阪市住之江区南港北一丁目14番16号
• - 竣工年: 1995年3月
• - 用途: 事務所、商業施設
• - 敷地面積: 20,000 m²
• - 建築面積: 11,000 m²
• - 延べ床面積: 149,296 m²
• - エレベーター数: 32基（東芝製、三菱製、日立製など）

このビルの高さは256メートルで、建物は地上55階、地下3階の構成です。エレベーターは様々な用途に使用されており、最新の改修工事が行われています。

展望台

最上階の55階にはカフェなどを併設した有料の展望台があり、一般客は高さ252メートルから大阪の景色を楽しむことができます。ここは日本で4番目に高い展望台であり、大阪市内を360度見渡せる景観スポットとして人気があります。

訪問者は展望台専用のエレベーターで52階まで上がり、さらにエスカレーターで55階に到達します。また、景観は昼夜を問わず美しく、特に夜景が評価され、「夜景100選」にも選定されています。

交通アクセス

咲洲庁舎へのアクセスは良好で、ニュートラムの「トレードセンター前駅」から徒歩4分、また「コスモスクエア駅」からも徒歩でアクセス可能です。周辺にもアジア太平洋トレードセンターやインテックス大阪、さらにグランドプリンスホテルなど、多彩な施設が揃っています。

歴史的経緯

建設当初からいくつかの経済的困難に直面し、WTCは再建計画が進められました。そして2010年に大阪府へ譲渡され、現在の咲洲庁舎として再スタートを切りました。さらなる発展を目指し、2018年からは「さきしまコスモタワーホテル」が一部開業し、地域経済にも貢献しています。

今後も咲洲庁舎は、地域のシンボルとしての役割を担い続け、大阪の景観を彩る建物であり続けることでしょう。

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