エンスレイヴメント・オヴ・ビューティー

エンスレイヴメント・オヴ・ビューティー (Enslavement Of Beauty)

エンスレイヴメント・オヴ・ビューティーは、ノルウェーのオスロで1995年に結成されたメロディックブラックメタルバンドです。彼らの音楽は、シンフォニックブラックメタルやゴシックメタルとしても知られ、特にアヴァロン・レーベルからリリースされた日本盤では、メロディック・デスと評価されることもあります。

バンドの始まり

彼らは、オーレ・アレクサンデル・ミュルホルト（ボーカル）とトニー・ユージーン・タンハイム（ギター、プログラミング）の二人によって結成されました。初期にはメンバーの増加を望みつつも、結果的には二人で活動を続けることになります。このため、1998年までは主に曲作りに集中し、ライブパフォーマンスは行いませんでした。その年にリリースした1stデモ『Devilry And Temptation』を皮切りに、バンドは少しずつ前進を開始します。

1999年には待望の1stアルバム『Traces O' Red』を発表し、ノルウェーのレコード会社ヘッド・ノット・ファウンドとの契約を結びました。このアルバムは、後にアヴァロン・レーベルから『悪の聖隷』というタイトルで日本市場でも発表され、多くの注目を集めます。

成長と変化

続く2000年には2ndアルバム『Megalomania』がリリースされ、アスガー・ミケルソン（ドラムス）、ハンス＝エイジ・ホルメン（ベース）、フレッド・エンドレセン（シンセサイザー）といったサポートメンバーが参加しました。このアルバムでは、前作までの打ち込みから生楽器にシフトし、よりダイナミックで豊かなサウンドに進化しています。

その後、しばらくの間活動が見られなかったものの、2007年にI.N.R.I. Unlimitedに移籍し、3rdアルバム『Mere Contemplations』をリリース。このアルバムでは、再びトニーが全楽器およびプログラミングを担当し、彼の幅広い音楽性が存分に発揮されています。また、2009年には1st EP『The Perdition』を世に送り出しました。

メンバー紹介

バンドの中心メンバーであるオーレ・アレクサンデル・ミュルホルトは、ウィリアム・シェイクスピアやエドガー・アラン・ポーなどの著作に影響を受けた以外、作詞を専門に行っています。一方、トニー・ユージーン・タンハイムは、作曲や全楽器の演奏を手がける中心的存在であり、アントニオ・ヴィヴァルディやルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンなど、クラシック音楽の巨匠たちから多大な影響を受けています。

サポートメンバー

• - アスガー・ミケルソン: ドラムス（2ndアルバム『Megalomania』参加）
• - ハンス＝オーゲ・ホルメン: ベース（2ndアルバム『Megalomania』参加）
• - フレッド・エンドレセン: シンセサイザー（2ndアルバム『Megalomania』参加）

ディスコグラフィー

• - 1998年: Devilry And Temptation (Demo)
• - 1999年: 悪の聖隷 Traces O' Red
• - 2000年: メガロマニア Megalomania
• - 2007年: Mere Contemplations
• - 2009年: The Perdition (EP)

エンスレイヴメント・オヴ・ビューティーは、独自の音楽スタイルを追求し続ける中で、様々なジャンルから影響を受けながら進化を遂げています。彼らの作品は、メロディの美しさと重厚なサウンドが融合したものとなっており、リスナーに深い感動を与え続けています。

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