エンタープライズ (CV-6)

USSエンタープライズ（CV-6）

USSエンタープライズ（CV-6）は、アメリカ海軍が第二次世界大戦中に運用した歴史的航空母艦で、ヨークタウン級の2番艦です。彼女は、攻撃的な運用能力と堅牢な構造で知られ、太平洋戦争の多くの主要な海戦に参加しました。

艦名の由来

艦名「エンタープライズ」は、英語で「冒険心」「挑戦」といった意味を持っており、その名の通り、多くの困難を克服しながら活躍しました。艦の名前に関連する「E」には、「企業」や「優秀」（Excellence）、さらには「能率の良い艦艇に授与された賞」（Efficient awards）を意味する隠れた意義も含まれています。

エンタープライズの特徴

排水量約2万トンの中型空母であるエンタープライズは、大戦中に「ビッグE」として親しまれ、多くの戦闘で活躍しました。彼女は15回の損傷を受けながらも、その高いダメージコントロール能力と運の良さから、沈むことなく戦争を生き延びました。さらに、彼女は太平洋戦争開戦前に建造され、終戦まで生存した3隻の正規空母の一つであり、全ての重要な海戦に参加した艦船の一つでもありました。

戦歴の概要

エンタープライズは1934年に起工され、1938年に就役しました。その後、1941年12月7日の真珠湾攻撃において、ヴィンセント・ケイン中将の指揮の下、戦闘態勢で行動していました。就役時から活動的であり、すぐさまウェーク島への海兵隊輸送の任務に従事しました。

真珠湾攻撃の日、エンタープライズはハワイ沖におり、帰港を少し遅らせたことで、攻撃を逃れることができました。しかし、同側で行っていた行動が日本軍により誤認されたことで、数回も撃沈されたとの発表がなされる一幕もありました。この艦は、アメリカ海軍の海戦で非常に多くの戦果を上げた艦船の一つとしても知られています。

エンタープライズは、ミッドウェー海戦、ソロモン海戦、さらにサンタクルーズ諸島沖海戦など、数多くの重要な戦闘に参加しました。彼女は、それぞれの海戦で重要な役割を果たし、昭和18年には最も多くの従軍星章を得ました。その際、彼女はイギリス海軍からも特別な勲章を受け取るという栄誉にも預かりました。

ダメージコントロールと改装

エンタープライズは戦争期間中、最も多くの改装を受けた空母の一つでもあります。新しい艦載機を搭載するための準備や、艦の性能向上を図るために幾度となく艦体の改装が施されました。

最後の戦闘とその後

最終的に、エンタープライズは沖縄戦で神風特攻機の攻撃を受け、甚大な損害を被りました。艦上のダメージコントロール班の迅速な行動により、傾向に改善が見られ、艦はその後の任務を続行することができましたが、最終的には他の艦に旗艦の役目を譲る形になりました。彼女は1945年の終戦を迎えた後、アメリカ本国への帰還を果たしました。

結論

エンタープライズは、顕著な戦歴と多くの勲章を誇る艦艇として、第二次世界大戦の中で重要な役割を果たしたことが評価されています。後に新設された原子力空母のエンタープライズにもこの名が引き継がれる側面からも、その存在感は歴史的に大きな意味を持つものでした。彼女の艦載機に搭載された士気高い乗組員たちの記録は、永遠に語り継がれることとなるでしょう。

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