エーシンホワイティ:平地と障害の両方を制した名馬
エーシンホワイティは、
2007年3月27日に
北海道で誕生した競走馬です。白っぽい毛色に由来する馬名を持ち、その競走生活は平地競走での活躍から始まり、障害競走への転向後も輝きを放ちました。
華々しいデビューと若駒の戦い
2歳となった
2009年、エーシンホワイティは
栗東トレーニングセンターでデビュー。初戦は4着と悔しい結果に終わりますが、続くレースで芝に転向すると見事勝利を収め、2歳コースレコードを樹立しました。その後も勝利を重ね、フェニックス賞では2着、
デイリー杯2歳ステークスでは7着という結果を残しました。2歳500万下では再びコースレコードを更新する圧勝劇を見せ、能力の高さを証明しました。しかし、
朝日杯フューチュリティステークスでは9着と結果を残せず、若駒時代の幕を閉じました。
重賞制覇と試練
3歳となった
2010年、エーシンホワイティは
ファルコンステークスで重賞初制覇を成し遂げます。鮮やかな末脚でライバルを差し切り、大きな注目を集めました。しかし、続く
ニュージーランドトロフィーでは11着と惨敗。その後、
NHKマイルカップでは6着と健闘しましたが、レース後に右撓骨遠位端骨折が判明し、長期休養を余儀なくされました。
復活と転向
約10か月後の復帰戦となった
オーシャンステークスでは12着と振るいませんでしたが、その後は着実に成績を上げていきます。降級後はオープンに返り咲き、5勝目を挙げました。しかし、平地競走では思うような結果を残せず、新たな挑戦の道を選びます。
障害競走への転身と華麗なる勝利
7歳となった
2014年、エーシンホワイティは障害競走に転向。初勝利を飾り、さらに障害3歳上オープンでも勝利を収めます。そして迎えた
新潟ジャンプステークスでは、圧巻の走りで10馬身差をつける圧勝劇を演じ、平地・障害の両方の重賞競走制覇という偉業を達成しました。
東京ハイジャンプでは惜しくも2着に終わりますが、秋陽ジャンプステークスではレコードタイムで勝利を収め、その強さを改めて示しました。
晩年の活躍と引退
8歳以降も障害競走で活躍を続け、春麗ジャンプステークスや障害4歳上オープンで勝利を収めました。しかし、
東京ジャンプステークスでは9着と敗れ、連対記録が途絶えます。その後も
新潟ジャンプステークスで3着に入るなど健闘を見せましたが、怪我の影響もあり、
2016年9月8日に競走馬登録を抹消されました。
エーシンホワイティは、平地と障害の両方の舞台でその才能を遺憾なく発揮し、多くのファンを魅了した名馬として、競馬史にその名を刻みました。その活躍は、多くの競走馬たちにとって、大きな刺激と希望を与え続けたことでしょう。