ニュージーランドトロフィー

ニュージーランドトロフィー

ニュージーランドトロフィーは、日本中央競馬会（JRA）が主催する、中央競馬の重賞競走であり、グレードはGIIに分類されます。この競走は、特に3歳の馬にとって重要な位置づけとなっており、優勝した馬にはNHKマイルカップの優先出走権が付与されます。

概要

競走の前身は1971年に設立された「ベイオブプレンティレーシングクラブ賞グリーンステークス」であり、これはニュージーランドの競馬団体から寄贈されたカップに基づいています。1983年に4歳（現でいう3歳）馬限定の重賞競走として「ニュージーランドトロフィー4歳ステークス」として新たに設立されました。その後、1984年にGIIIに格付けされ、1987年にはGIIへと昇格。その後2001年からは「ニュージーランドトロフィー」として現在の名称が使われています。

ただし、競走の格付けは厳しい基準を持っており、2019年・2020年には連続してGIIの格付け基準を満たさなかったことから、管理委員会から警告を受けました。しかし、2022年のレースでは基準を再び満たしたため、2023年以降もGIIの格付けが継続されることとなりました。

競走条件と賞金

2024年の競走条件としては、出走資格はサラ系3歳の牡馬・牝馬となり、JRA所属馬、地方競馬所属馬、外国馬が出場可能です。同年の賞金額は、1着5400万円、2着2200万円、3着1400万円、4着810万円、5着540万円となっています。特に地方競馬所属馬には、NHKマイルカップの出走候補としての位置づけが与えられています。

歴史

競走は1983年に東京競馬場の芝1600mで初めて実施され、その後1984年にGIIIに、1987年にGIIに格上げされました。1996年からはNHKマイルカップのトライアルに指定され、施行時期を4月下旬へ、距離も1400mに変更されました。2000年以降には中山競馬場に施行場が移設され、再び1600mに戻ります。

2001年からは出走条件が3歳牡馬・牝馬に変更され、名称も単純に「ニュージーランドトロフィー」となりました。それ以降も多くの改変や重要な出来事があり、特に2009年には国際競走となり、外国馬の参加も可能になりました。

注目の出来事としては、2011年の東日本大震災による代替開催、2019年の「ウオッカ追悼競走」などがあります。また、2020年にはCOVID-19の影響で「無観客競馬」として実施されました。

このように、ニュージーランドトロフィーは日本の競馬界における重要な競走の一つであり、毎年多くの競馬ファンを魅了し続けています。

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