エースコンバット インフィニティ

エースコンバット インフィニティ

『エースコンバット インフィニティ』は、バンダイナムコエンターテインメントが提供した、プレイステーション3向けのフライトシューティングゲームです。本タイトルは、エースコンバットシリーズの中で第14作目にあたり、初めてダウンロード販売のみを前提とした基本無料のゲームでもあります。ユーザーはゲーム内のアイテムに課金することで、様々な要素を追加することができます。

ゲーム概要

この作品は、オンライン協力戦役、キャンペーンモード、そして期間限定のチームデスマッチの三つのモードに分かれています。キャンペーンモードは従来のエースコンバットシリーズ同様、シングルプレイのストーリーが展開されますが、協力戦役は他のプレイヤーとともに最大8人での戦闘を楽しむことができ、デスマッチはプレイヤー同士の対戦を体験できます。これらのモードでは獲得できる報酬などに違いがあるため、多くのプレイヤーが協力戦役やデスマッチをメインで利用することが多くなりました。

本作は完全オンライン専用ゲームで、全てのセーブデータはサーバー上に保存され、個々のPS3本体には保持されません。そのため、PlayStation Network（PSN）にサインインしていなければプレイできず、サーバーに問題が発生した場合やメンテナンス中は全ての機能が使用できないという特色もあります。

残念ながら、2018年3月31日にサービスが終了し、物語は完結することなくこの世を去りました。

開発の経緯

本ゲームは、2013年にティザーサイトが公開され、同年には正式なタイトルが発表されました。基本プレイが無料であることも話題となり、2014年5月には日本とアジア域での正式サービスが開始されました。また、同年には特典付きのサウンドトラックもリリースされました。

2015年にはサービス開始1周年を迎え、シリーズ誕生20周年も迎えました。その後、ゲーム内で次回作『エースコンバット7』の情報が漏洩するなど、ファンの注目を集め続けました。

ゲーム内のシステムとしては、出撃の際に機体を選択するのではなく、自分で設定した「機体セット」から選ぶ形式を採用しています。これにより、機体や兵装の管理がより効率的に行えるようになりました。また、データリンクシステムや機体ツリー、兵装マップといったシステムも新たに採用され、プレイヤーが戦術を考えながら出撃することが体験できます。

ストーリーと設定

物語は1999年に発生した小惑星衝突から20年後の2019年を舞台にしており、世界は未曾有の大災害に見舞われています。その影響で、各国は民間軍事会社に紛争の鎮圧や平和維持活動を委託することで業務を展開しています。主人公であるアローズ社の新人パイロットは、東京での任務から物語を進めていきますが、そこから大規模な戦争が始まることになります。

本作では、ユリシーズやストーンヘンジなどの要素が登場し、現実世界とフィクションが交錯する独特な設定が魅力を醸し出しています。1983年に始まったエースコンバットシリーズの集大成的作品として、多くのファンに支持され続けています。

終わりに

『エースコンバット インフィニティ』は、基本無料というスタイルで多くのプレイヤーに親しまれ、豊富なモードや独特のストーリーが楽しめる作品でした。オンライン専用のため、サーバーが終了することで完全にプレイできなくなってしまいましたが、その魅力は多くのファンに記憶されています。

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