PlayStation Network

PlayStation Network（PSN）

PlayStation Network（PSN）は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより提供される、オンラインでのアカウントベースのサービスです。このプラットフォームを利用するにはインターネット接続が不可欠で、Sony Entertainment Network（SEN）と統合された形で多様なオンラインサービスを提供しています。ユーザー認証、プリペイド決済機能のほか、使いやすさを追求したシングルサインオンシステムも導入されており、技術基盤はオンプレミスからAWSへと進化しています。

サービスの歴史

PSNの歴史は2006年にさかのぼります。5月にオンラインサービス「PlayStation Network Platform」が発表され、その内容は東京ゲームショウで明らかにされました。同年11月には北米と日本でのサービスが開始され、以降はヨーロッパ地域にも拡大されました。2008年には表記を「PlayStation Network」に変更し、翌年の2009にはアカウント登録数が急増、数百万のユーザーがPSNを利用するに至りました。

しかし、2011年にはPlayStation Network個人情報流出事件が発生し、全利用者の個人情報が不正にアクセスされる事態が起こりました。これに伴い、PSNサービスは一時停止を余儀なくされましたが、その後9月にはQriocityがSENに改名され、さらなる統合が進められました。

アカウントの構成

PSNでは、「マスターアカウント」と「サブアカウント」の2つのタイプのアカウントが存在します。マスターアカウントを持つユーザーは、ペアレンタルコントロール機能を含め、全ての設定にアクセス可能で、主に成人が対象です。一方、サブアカウントは17歳以下のユーザーに制限付きで設けられ、マスターアカウントの管理下にあります。サブアカウントでも一定の機能が利用可能ですが、決済用ウォレットは使用できないなどの制約があります。

主なサービス

PSNでは、多数のサービスが提供されています。ユーザーはオンラインゲームを楽しむことができるだけでなく、PlayStation Storeを通じたデジタルコンテンツの購入や、PlayStation Plusによる有料会員サービスも利用できます。さらに、クラウドゲームサービスの「PlayStation Plus プレミアム」や、さまざまなSNSとの統合もあるため、ユーザー同士のコミュニケーションも活発です。

また、特にプレイステーション5やプレイステーション4専用のサービスも充実しており、「PlayStation Stars」という新たなプログラムでの特典提供や、クロスプレイによるマルチプレイ機能も展開されています。ユーザー同士の協力や競争を楽しむ機会が広がっています。

利用地域と権利

PSNの利用可能な地域は多岐にわたり、地域ごとに利用できるサービスが異なります。また、サービスの利用権はアカウントに紐づいており、アカウント間での権利の移動はできません。しかし、ゲームの内部ルールに基づく利用については相互に調整されることがあります。

PlayStation Networkは、オンラインゲームだけでなく、多様なデジタルエンターテインメントの中心的な役割を果たすプラットフォームとして、今後も進化を続けていくことでしょう。ユーザーが快適に楽しむための工夫が凝らされたこのネットワークは、プレイステーションファンにとってなくてはならない存在です。

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