オイゲン・フォン・ヴュルテンベルク (1846-1877)

ヴィルヘルム・オイゲン・フォン・ヴュルテンベルク

ヴィルヘルム・オイゲン・アウグスト・ゲオルク・フォン・ヴュルテンベルク（1846年8月20日 - 1877年1月27日）は、ヴュルテンベルクの王族であり、軍人でした。ヴュルテンベルク公の称号を持っていました。

生涯

ヴィルヘルム・オイゲンは、ヴュルテンベルク公オイゲンと、その妻マティルデ（シャウムブルク＝リッペ侯ゲオルク・ヴィルヘルムの娘）の一人息子として生まれました。ヴュルテンベルク王フリードリヒ1世の三弟オイゲンの嫡曾孫にあたります。彼は、現在のポーランド領ポクイにある実家の城で育ち、テュービンゲン大学で学びました。

1866年、ヴィルヘルム・オイゲンは少尉としてヴュルテンベルク軍に入隊し、普墺戦争では第3騎兵連隊に所属して前線で戦いました。1866年9月から1870年まで軍を休職し、中断していた勉学を再開、一時期はパリに留学もしています。また、1868年7月からは約半年間、叔父のヴィルヘルムと共にアメリカ旅行に出かけました。

1870年に始まった普仏戦争では中尉として再び前線で戦い、1871年には大尉に昇進、1872年にはヴュルテンベルク第1槍騎兵連隊に転属となりました。1874年には少佐に、1876年には参謀幕僚に昇進。1876年12月には第2ヴェストファーレン軽騎兵連隊の中隊長としてデュッセルドルフに派遣されましたが、翌1877年1月に任地で急逝しました。

結婚と家族

1874年5月8日、ヴィルヘルム・オイゲンはロシア皇族のヴェラ・コンスタンチノヴナ大公女と結婚しました。ヴェラは、ヴュルテンベルク王カール1世の妻オリガ・ニコラエヴナ王妃の姪であり、幼い頃から子供のいなかったカール1世夫妻の実質的な養女としてヴュルテンベルク宮廷で育てられていました。

ヴィルヘルム・オイゲンは死去した時点で、王位継承者のヴィルヘルム王子（後の国王ヴィルヘルム2世）に次いでヴュルテンベルク王位継承順位第2位でした。

子女

カール・オイゲン（1875年）- 夭逝
エルザ・マティルデ・マリー（1876年 - 1936年）- 1897年、シャウムブルク＝リッペ侯子アルブレヒトと結婚
オルガ・アレクサンドリーネ・マリー（1876年 - 1932年）- 1898年、シャウムブルク＝リッペ侯子マクシミリアンと結婚

参考文献

Hans-Martin Maurer in: Sönke Lorenz, Dieter Mertens, Volker Press (Hrsg.): Das Haus Württemberg. Ein biographisches Lexikon. Kohlhammer, Stuttgart 1997, ISBN 3-17-013605-4, S. 373
* Frank Raberg: Biographisches Handbuch der württembergischen Landtagsabgeordneten 1815–1933. Kohlhammer, Stuttgart 2001, ISBN 3-17-016604-2, S. 1042.

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