オウケンムーン

オウケンムーンのプロフィール

オウケンムーン（英: Oken Moon）は2015年3月14日に生まれた日本の競走馬であり、特に2018年の共同通信杯（GIII）を勝利した実績があります。馬名の「オウケン」は冠名であり、「ムーン」は母名の一部を採用されています。

デビュー前の経歴

オウケンムーンは、北海道安平町のノーザンファームで誕生。父はオウケンブルースリであり、母はムーンフェイズです。オウケンブルースリの2014年度の種付け頭数は12頭で、その中で本馬は唯一の子供となります。1歳の夏から、父と同じノーザンファーム空港牧場のR厩舎で育成され、厳しいトレーニングを受けました。

2歳時（2017年）の成績

オウケンムーンは2017年8月12日、新馬戦に出走しました。このレースでは8番人気と低い評価を受けましたが、驚異的な末脚を見せ、出走馬中最速の上がり3F33.4で4着に食い込みました。その後、9月2日の未勝利戦では1番人気に支持され、新潟芝2000mで2着に6馬身差を付け圧勝。2歳のコースレコードを更新しました。

3歳時（2018年）の活躍

オウケンムーンは2018年1月8日、3歳500万下にて復帰し、1番人気の支持を受けて2連勝を達成。その後、共同通信杯（GIII）に出走し、単勝6番人気ながら道中での折り合いが良く、最後の直線で抜け出し重賞初勝利を飾ります。この勝利は父オウケンブルースリにとっても初の産駒による重賞勝利でした。

その後、皐月賞（GI）では直線で伸びきれず12着、東京優駿（GI）でも15着に沈むなど、春のクラシックでは期待に応えられませんでした。秋初戦のセントライト記念では5着。菊花賞では4コーナーでバランスを崩し、最下位（18着）に終わります。この後、脚部の不安により、長期の休養に入ったのです。

4歳（2019年）〜5歳（2020年）での脚部不安

2019年は脚部不安が原因で全休しました。5歳になった2020年、オールカマーで復帰しましたが8着に敗れ、その後のオクトーバーステークスでは3着に食い込みましたが、中日新聞杯では17着と結果を残せず。

6歳（2021年）の状況

オウケンムーンは2021年に入ると白富士ステークスで7着に敗れ、次に予定していた中山記念を右後肢挫石のため回避しました。長期休養明けとなったメイステークスは9着、札幌日経オープンも5着に終わりました。その後、丹頂ステークスで4着に粘るも、アルゼンチン共和国杯では11着と振るいませんでした。

7歳（2022年）と転厩

2022年には中山金杯で14着と振るわなかった後、12月に美浦・国枝栄厩舎から岩戸孝樹厩舎に転厩することが発表されました。新しい環境での再スタートを切るための試みとして注目されました。

8歳（2023年）の復帰

2023年1月22日、アメリカジョッキークラブカップで約1年ぶりに復帰しましたが、14着に終わり、その後のレースでも厳しい結果が続きました。障害レースに転向した後、2着の成績を残しますが、再度長期の休養に入ることに。

9歳（2024年）の移籍

2024年には平地戦に復帰し、初のダート戦となったジュライステークスで再出発を果たしましたが、大差での敗北となりました。その後、2024年7月26日にはJRAの競走馬登録を抹消され、その結果、佐賀競馬に移籍することが決定しました。

血統と家族

オウケンムーンの母、ムーンフェイズは現役時代に中央で3勝を記録。母の兄には青葉賞勝ちのトキオエクセレントや産経大阪杯勝ちのタガノマイバッハが存在します。血統的には、優れた競走馬に育つ素地があったのです。

今後のオウケンムーンの活躍に期待が寄せられています。

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