オシャレ30・30

『オシャレ30・30』の概要

『オシャレ30・30』（おしゃれサーティーズ・サーティー）は、日本テレビ系列で放送されたトーク番組であり、1987年から1994年までの間に毎週日曜日の22時から22時30分まで放送されていました。この番組は、資生堂の一社提供によるもので、同社がシーズンごとにテーマを変えていることでも注目されていました。

番組の背景と製作の意図

本番組は、平日昼に放送された『おしゃれ』の後継として制作されました。資生堂が日曜夜に新しい枠を設けることで、これまでの「おしゃれ」シリーズが進化した形となりました。開始当初は、先行の『おしゃれ』との並行放送が行われ、視聴者にとっても自然な形で新たな番組が映り込むことができました。

『おしゃれ30・30』は、あくまで30代向けの内容に特化しており、司会にはフリーアナウンサーの古舘伊知郎とジャズシンガーの阿川泰子が起用されました。番組タイトルの「30・30」は、まさに30歳代のための30分のトーク番組という意味を持つもので、視聴者層にもしっかりと寄り添っていました。

様々なゲストとトークの内容

この番組では、主に30代の芸能人や著名人をゲストとして招き、彼らの考えや価値観を探るトークが展開されました。番組終盤には、古舘がゲストに「あなたにとっておしゃれとは？」という質問を投げかけ、個々の思いを語ってもらうという恒例のコーナーがありました。さらに、番組オリジナルの純金の会員証がプレゼントされ、そこにトークを基にしたキャッチフレーズが記されるのも人気を博しました。

また、阿川はトーク後に歌のプレゼントを披露することもあり、その際には資生堂のインフォマーシャルが流れる流れもありました。地上波だけでなく、後にはレコード化もされ、多くのファンに親しまれました。

番組の特別企画

時折、異例の企画も行われ、TBSの『Ryu's Bar 気ままにいい夜』の司会を務める村上龍がゲストとして登場したこともあります。この特別企画では、両者の司会者同士が直接トークを交わす貴重な機会として注目されました。

番組の終了とその後

1994年6月に『オシャレ30・30』は終了し、その後はタイトルを『おしゃれカンケイ』に改めた新プログラムへと移行しました。これにより、古舘はそのまま司会を続けることとなりましたが、当年12月には彼自身が40歳になる予定であったため、30代向けの内容とのバランスを考慮したものとなりました。

今回の番組に携わったスタッフの数々も多彩で、音楽制作から技術スタッフまで多くの専門家が関与していました。その結果、非常に完成度の高いトーク番組が長年にわたり愛されることとなりました。特に、構成や演出における細部へのこだわりは、視聴者に心地よい体験を提供する要因となりました。

番組は、多くの視聴者にとって単なるエンターテインメントにとどまらず、人生における価値観や美意識を再考させるような貴重な場であったと言えるでしょう。

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