オジンガン打線

2003年のヤクルトスワローズにおいて、特徴的な愛称で呼ばれた打線がありました。それが「オジンガン打線」です。この打線は、当時主力として期待されていた若手の岩村明憲選手が怪我で戦線を離脱したことがきっかけで誕生しました。

チームは急遽、日本人選手のみで打線を構成する必要に迫られます。その結果、名を連ねることになったのは、全員が30代というベテラン選手たちでした。この状況を受け、インターネット上を中心に、強力打線の代名詞である「マシンガン打線」をもじって、親しみを込めて「オジンガン打線」と呼ばれるようになったのです。

しかし、「オジンガン」という愛称とは裏腹に、彼らの実力は衰えを知りませんでした。2003年シーズンのヤクルトスワローズは、読売ジャイアンツと並び3位という成績を収めます。さらに、チーム打率はリーグ首位の阪神タイガースに次ぐ.283という高い数字を記録し、ベテランらしい円熟味のあるプレーでチームに大きく貢献しました。

以下に、当時のオジンガン打線の主なメンバーを示します（年齢は2003年当時の満年齢）。

1番：中堅　稲葉篤紀（31歳）
2番：二塁　土橋勝征（36歳）
3番：左翼　ペタジーニ（32歳）
4番：一塁　古田敦也（37歳）
5番：右翼　真中満（32歳）
6番：三塁　宮本慎也（32歳）
7番：遊撃　城石憲之（30歳）
8番：捕手　古田敦也（37歳）


この年のチーム打撃成績は、チーム打率.283（リーグ2位）、総得点683点（リーグ2位）、本塁打159本（リーグ3位）と、いずれもリーグ上位の数字を記録しました。ベテラン選手たちが中心となり、年齢を感じさせない高いパフォーマンスを発揮した「オジンガン打線」は、記憶に残る打線として、今も語り継がれています。

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