城石憲之

城石 憲之のプロフィール

城石憲之（しろいし のりゆき、生年：1973年4月17日）は、埼玉県大宮市（現在のさいたま市大宮区）出身の元プロ野球選手であり、内野手としてのキャリアを持ち、その後コーチとしても活動しています。プロ野球界では、「イケメン選手会長」として知られており、特に東京ヤクルトスワローズでの業績が光ります。

プロ入り前の経歴

城石は幼少期、サッカーを楽しんでいたものの、リフティングに悩みを抱えたため、8歳でソフトボールに転向しました。中学時代、大宮市立大成中学校の軟式野球部に所属し、クラスメートとともに関東大会で優勝を果たしました。春日部共栄高校では野球部に入部し、主将としても活躍。1991年には第63回選抜高等学校野球大会と第73回全国高等学校野球選手権大会に出場し、特に春の大会で勝利を収めました。この時点で高校通算7本塁打を記録しました。

卒業後は青山学院大学に進学しましたが、体育会の雰囲気に馴染めず、1週間で中退。以降、ガソリンスタンドで働きながら生活をし、日本ハムファイターズの入団テストを受ける準備をしていました。1994年度のプロ野球ドラフト会議では、5位で日本ハムから指名を受け、プロ選手としてのキャリアをスタートさせました。

日本ハムでのキャリア

日本ハムでは、1997年にフレッシュオールスターゲームに出場。ファーム日本選手権ではチームに貢献しましたが、一軍では出場機会が限られていました。その後、1998年の開幕前にトレードで東京ヤクルトスワローズに移籍します。このトレードは、宮本慎也選手の出場停止に伴う人員整理が背景にありました。

ヤクルト時代の経験

ヤクルトに移籍した初年からすぐに一軍に昇格し、アキレス腱痛に悩む池山隆寛選手をサポートする形でプレイする機会が増加しました。同年にはプロ初本塁打も記録し、シーズンを通じて活躍しました。1999年には開幕戦で初の先発出場を果たし、年間86試合に出場。2002年には再度開幕戦での先発をし、自己最高の8本塁打を記録するなど、着実にキャリアを積み重ねていきました。

2005年には選手会長に就任し、シーズン終了後には130試合に出場、好成績を収めましたが、腰痛や肘の故障に苦しむこととなります。2009年10月には現役引退を決意し、引退試合では後輩たちと共に逆転勝利の手助けを果たしました。

引退後の競技生活

引退後は開始早々、ヤクルトで一軍守備走塁コーチに任命されましたが、腰痛が悪化し、椎間板ヘルニア手術を受けることになります。この手術を経て、同年に復帰。2014年にはヤクルトを退団し、次に北海道日本ハムファイターズの二軍打撃コーチとして活動し、2016年からは一軍コーチに昇進しました。2020年には二軍守備コーチに転任し、2023年にはWBCで内野守備・走塁コーチを担当することとなりました。

最新の活動

2023年11月には、2024年からの二軍総合コーチに就任することが決定されました。今後は野手だけでなく投手の育成にも関わることになります。また、過去の経験を生かして選手たちに指導を行いながら、さらなる飛躍を目指しているとされています。

城石は、人生の様々な局面で厳しい挑戦を受けながらもプロの世界でしっかりと地位を確立してきました。今後の彼の指導にも期待が寄せられています。

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