オスン州

オシュン州の概要

オシュン州（Osun State）はナイジェリアの南西部に位置し、州都はオショグボ（Osogbo）です。この州は1991年に旧オヨ州から分離されて設立され、州の愛称は「命の泉の州」となっています。現在の知事はアデモラ・アデレケです。

歴史

オシュン州は古代からヨルバ族の文化が栄えた地域であり、オルバやオラングンといった王が治めた都市国家が存在しました。奴隷狩りの影響を受けつつも、ベニン王国との競争で次第に力をつけていきました。イギリスによる植民地支配の時代に南部ナイジェリア保護領に組み入れられ、西部州の一部となった後、さらに分割されてオヨ州の一部となりました。オシュン州の名前は、ヨルバ族の女神オシュンに由来し、オシュン川の名から取られています。

教育

州内には名門教育機関であるイレ＝イフェ大学（オバフェミ・アウォロウォ大学に改名）があり、州の教育水準を支えています。また、オスン州立大学の設置が決定され、オショグボ、オクク、イキレ、エジグボ、イフェテド、イペトゥ＝イジェシャの6つの地域にキャンパスが設けられる予定です。

文化

オシュン州は独自の豊かな文化を持ち、毎年8月にはオシュン信者や観光客が聖なる木立で行われる祭りに集まります。特にブラジルやキューバ、トリニダード、グレナダなど、ヨルバ系民族が多い地域からの訪問者も多く、国際的な文化交流が行われています。この祭りはオシュン川の岸辺で開催され、女神オシュンに捧げられる伝統的な儀式が行われています。オシュン・オショグボの聖なる森は2005年にユネスコの世界遺産に登録されており、重要な芸術の集中地ともなっています。

さらに、2012年には州の準公式の旗と紋章が制定され、オリ・オロクンが描かれることとなりましたが、2017年にその法律が違憲と判断され、後に2023年にオスン州議会の決議により再び正式に復活されることとなりました。

地方行政区

オシュン州は3つの連邦上院選挙区を持ち、それぞれに2つの行政圏があります。また、30の地方行政区（LGA）が設置されています。

このように、オシュン州は歴史的な背景を持ち、文化的な行事も盛んで、多様な教育機関も存在する地域です。地域社会が成長し続ける中で、伝統と現代が共存する魅力的な州と言えるでしょう。

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