オズモンド・ブラザーズとは？意味をやさしく解説

オズモンド・ブラザーズ（後のオズモンズ）

オズモンド・ブラザーズは、アメリカ合衆国出身の兄弟音楽グループです。後にオズモンズと改名し、1960年代から1970年代にかけて世界的な人気を博しました。オズモンド家の9人兄弟のうち、三男のアラン、四男のウェイン、五男のメリル、六男のジェイの4人で結成されました。長男のジョージ・バール・オズモンド・ジュニアと次男のトムは難聴を抱えていました。

キャリア初期

1962年から1971年まで、人気テレビ番組『アンディ・ウィリアムス・ショー』にレギュラー出演し、その美しいハーモニーと愛らしいルックスで視聴者を魅了しました。1963年には、同番組で歌った曲を収録したアルバム『Songs We Sang on The Andy Williams Show』でレコードデビューを果たしました。その後、七男のダニーがグループに加わります。

日本での人気

1969年4月には初来日を果たし、フジテレビの音楽番組『ミュージックフェア』に出演。同年12月には、『夜のヒットスタジオ』に初の海外ゲストとして登場し、日本でも大きな人気を獲得しました。さらに、1970年頃からは、両親、長女マリー、八男ジミーとともに、カルピスのCMに出演し、日本語のCMソング「カルピスのうた」を担当しました。このCM出演により、日本での知名度はさらに高まりました。

オズモンズへの改名と全盛期

1970年11月、グループは「オズモンズ」と改名し、シングル「ワン・バッド・アップル（One Bad Apple）」をリリースしました。この曲は翌年2月から5週連続で全米1位を記録する大ヒットとなり、グループは一躍トップスターの仲間入りを果たしました。1972年には、テレビアニメ『The Osmonds』が放送されるなど、その人気は社会現象となりました。

音楽スタイルと影響

オズモンド・ブラザーズ（オズモンズ）の音楽スタイルは、当初はポピュラー音楽やカントリー音楽をベースとしたコーラスグループでしたが、後にロックやポップスなど幅広いジャンルに挑戦しました。特に、兄弟のハーモニーと親しみやすいメロディーは、多くの人々に愛されました。彼らの成功は、後続の兄弟グループに大きな影響を与えました。

ディスコグラフィー（主なアルバム）

Songs We Sang on The Andy Williams Show (1963年)
We Sing You a Merry Christmas (1963年)
The New Sound of The Osmond Brothers Singing More Songs They Sang on The Andy Williams Show (1965年)
The Wonderful World of The Osmond Brothers (1968年)
Merry Christmas (1969年)
Hello! The Osmond Brothers (1970年)
Christmas Holiday With The Osmonds (1970年)
Osmonds (1970年) ※オズモンズ名義
Homemade (1971年) ※オズモンズ名義
Phase III (1972年) ※オズモンズ名義
Crazy Horses (1972年) ※オズモンズ名義
The Plan (1973年) ※オズモンズ名義
Love Me for a Reason (1974年) ※オズモンズ名義
The Proud One (1975年) ※オズモンズ名義
Brainstorm (1976年) ※オズモンズ名義
Osmond Christmas Album (1976年) ※オズモンズ名義
Steppin' Out (1979年) ※オズモンズ名義
The Osmond Brothers (1982年)
One Way Rider (1984年)
I Can't Get There Without You (2012年)
Merry Christmas (2016年)
A Rockin' Merry Christmas (2021年)

その後

オズモンズは、メンバーそれぞれがソロ活動も行いながら、現在もグループとして活動を続けています。彼らの音楽は、世代を超えて多くの人々に愛され続けています。

オズモンド・ブラザーズ