オールミュージック

オールミュージック (AllMusic) の概要

オールミュージックは、アメリカ発の音楽データベースサイトとして1991年に設立され、94年からオンラインでの利用が可能になりました。音楽の情熱を持つファンたちに向けて、豊富な音源やアーティスト情報を提供しています。

歴史的な背景

オールミュージックは大衆文化のアーキビストであるマイケル・アールワインによって「AllMusic Guide」という名でスタートしました。最初は音楽ファンのためのガイドブックとして出版され、1992年にはその集大成として1,200ページの参考図書『All Music Guide: Best CDs, Albums and Tapes』が登場します。

1994年に初めてオンライン版が展開され、当初はGopherシステムを利用していましたが、その後より一般的なWorld Wide Webへと移行しています。その過程でアールワイン氏はデータベースエンジニアのウラジミール・ボグダノフを迎え、サイトのフレームワークを設計。また、音楽評論家のスティーヴン・トマス・アールワインもコンテンツの編集に関わっており、1993年にはクリス・ウッドストラという優れたエンジニアが加わるなど、チームが強化がされていきました。

企業の変遷

1996年、オールミュージックはアライアンス・エンターテインメントに350万ドルで買収されました。その後、1999年にはビッグ・ラピッズからアナーバーに新たに移転し、スタッフ数も12人から100人へと大幅に増加しました。これにより途方もない数の作品がカタログ化され、数多くのアーティスト経歴やレビュー、エッセイが公開されることになります。具体的には35万作のアルバムと200万楽曲が登録され、3万組のアーティストの伝記や12万件のレコードレビューが行われました。

2007年、オールミュージックは『PCマガジン』の「Top 100 Classic Websites」において19位にランクインし、その人気を証明しました。2012年には特定アーティストに関する情報が削除されるなど、柔軟性を持った運営が行われました。2015年にはBlinkX（後のRhythmOne）に再び買収され、運営は続けられています。

オール・ミュージック・ガイド

オールミュージックはまた、多数の「オール・ミュージック・ガイド」シリーズを展開しています。これらのガイドは特定のジャンルや時代に焦点を当て、音楽に関する圧倒的な情報を網羅しています。例えば、1992年に登場した『All Music Guide: The Definitive Guide to Popular Music』や、2004年に出版された『All Music Guide to Classical Music』など、多岐にわたるジャンルに特化したものがあります。

このように、オールミュージックは音楽愛好者にとって欠かせないツールとなり、今なお年々情報の充実を図っています。ユーザーは豊富なリソースから、気になる音楽やアーティストの詳細を調べ、音楽の世界をより深く理解することができるのです。

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