オットー5世 (バイエルン公)

オットー5世：バイエルン公、そしてブランデンブルク選帝侯

オットー5世（1340年頃 - 1379年11月15日）は、14世紀に生きたバイエルン公であり、後にブランデンブルク選帝侯（オットー7世）も務めた人物です。神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世と、エノー伯、ホラント伯、ゼーラント伯の相続人であるマルガレーテの末子として生まれました。ルートヴィヒ5世やシュテファン2世とは異母兄弟、ルートヴィヒ6世、ヴィルヘルム1世、アルブレヒト1世とは同母兄弟にあたります。

生涯

1347年に父ルートヴィヒ4世が亡くなると、1349年に遺領が分割されることになりました。この時、上バイエルンはルートヴィヒ5世、ルートヴィヒ6世、そしてオットー5世が共同で統治し、下バイエルンはシュテファン2世、ヴィルヘルム1世、アルブレヒト1世が共同統治することに決定しました。オットー5世はまだ幼かったため、1360年までネーデルラントにおいて、同母兄であるルートヴィヒ6世の後見を受けました。

1351年、オットー5世はルートヴィヒ6世と共に、上バイエルンを異母兄のルートヴィヒ5世に譲渡しました。そして1365年、ルートヴィヒ6世が子を残さずに亡くなったため、ブランデンブルク選帝侯領を継承しました。翌1366年には、神聖ローマ皇帝カール4世の娘で、オーストリア大公ルドルフ4世の未亡人であったカタリーナと結婚しました。しかし、この結婚に先立ち、ルートヴィヒ6世とカール4世の間で、兄弟に子供がいない場合、ブランデンブルクをルクセンブルク家に譲渡するという取り決めがなされていました。

1371年、カール4世はブランデンブルクに侵攻し、1373年には多額の賠償金をオットー5世に支払うことで、自身の長男ヴェンツェルにブランデンブルクを譲渡させました。オットー5世はバイエルンに引退し、以後は選帝侯の権利を保持したまま、シュテファン2世と3人の甥（シュテファン3世、フリードリヒ、ヨハン2世）の名目上の共同統治者として、ランツフートで余生を過ごしました。

1379年にオットー5世は亡くなりました。カタリーナとの間に子供はいませんでした。

参考文献

Felix Escher: Otto V. der Faule. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 19, Duncker & Humblot, Berlin 1999, ISBN 3-428-00200-8, S. 677 f. (電子テキスト版).
Emil Theuner (1887). "Otto mit dem späteren Beinamen der Faule". Allgemeine Deutsche Biographie (ドイツ語). Vol. 24. Leipzig: Duncker & Humblot. pp. 663–669.

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