オットーネ

オットーネ（伊: Ottone）は、イタリア共和国に属する自治体（コムーネ）の一つです。イタリア北部のエミリア＝ロマーニャ州に位置し、その中でも西端にあたるピアチェンツァ県に属しています。このコムーネの人口はおよそ400人とされており、イタリア国内の自治体としては比較的小規模な部類に入ります。

地理的に見ると、オットーネは山間部に位置しており、その地勢が周辺環境や交通アクセスに影響を与えています。特に注目すべきはその位置です。ピアチェンツァ県内にとどまらず、他の州とも境界を接しているという特徴を持っています。隣接するコムーネとしては、同じピアチェンツァ県のチェリニャーレ、フェッリエーレ、そしてツェルバがあります。加えて、ピエモンテ州のアレッサンドリア県に属するカベッラ・リーグレやカッレーガ・リーグレとも隣接しています。さらに、リグーリア州のジェノヴァ県に属するゴッレート、レッツォアーリオ、ロヴェーニョといったコムーネとも境を接しており、エミリア＝ロマーニャ州、ピエモンテ州、リグーリア州の三つの州が近接する地域に位置していることが分かります。

気候と地震リスクについても、イタリア国内で定められた分類に基づいた情報が提供されています。気候に関しては、イタリアの気候分類において「zona E」に区分されています。これは、地域ごとの年間の合計度日（GG）に基づいて定められる区分であり、オットーネの度日は2737 GGとされています。この分類は、主に暖房に必要なエネルギー量を評価する際に用いられる指標となります。また、地震リスクに関しては、イタリアの地震リスク階級において「zona 3」に分類されています。この階級は、地震の発生可能性と強度に基づいて定められており、「zona 3」は「sismicità bassa」、すなわち地震リスクが低い地域であることを示しています。これは、比較的地質学的に安定している地域であることを示唆しています。

行政区分として、オットーネのコムーネは、中心地区だけでなく複数の分離集落（フラツィオーネ）から構成されています。これらの分離集落はコムーネの広範な領域内に点在しており、それぞれが小さなコミュニティを形成しています。具体的な分離集落名としては、アートゥナ（Artana）、バルキ（Barchi）、ベルノーメ（Belnome）、ベルタッシ（Bertassi）、ベルトーネ（Bertone）、ボッリ（Bogli）、カンピ（Campi）、カッテリビアスカ（Cattribiasca）、クローチェ（Croce）、ファッブリカ（Fabbrica）、フラッシ（Frassi）、グラミッツォーラ（Gramizzola）、ラ・カ（La Cà）、ロッソ（Losso）、モッリア（Moglia）、モンファジャーノ（Monfagiano）、オレッツォーリ・ラ（Orezzoli là）、オレッツォーリ・クア（Orezzoli qua）、オットーネ・ソプラーノ（Ottone Soprano）、ピッツォネーロ（Pizzonero）、レッタリアータ（Rettagliata）、ロッカ・コルヴィ（Rocca Corvi）、サンタ・マリーア（Santa Maria）、セメンシ（Semensi）、スッツィ（Suzzi）、タルターゴ（Tartago）、トヴェライア（Toveraia）、トラスキオ（Traschio）、トゥルッツィ（Truzzi）、そしてヴァルシジャーラ（Valsigiara）などが挙げられます。これらの集落が集まって、一つの行政単位としてのオットーネを構成しています。

これらの情報から、オットーネはエミリア＝ロマーニャ州の山間部に位置し、隣接する州との境界地域にある小さな自治体であることが分かります。その地理的な特徴は気候や周辺の自治体との関係性に影響を与え、行政的には複数の集落から成るコムーネとして機能しています。

もう一度検索