オトトキ

映画『オトトキ』について

『オトトキ』（英: Vibration: THE YELLOW MONKEY）は、2017年に公開された日本のドキュメンタリー映画です。この映画は、2017年第22回釜山国際映画祭のワイド・アングル部門で特別招待作品として紹介され、同年の第30回東京国際映画祭でも特別招待されました。

映画の概要

本作は1988年に結成された日本のロックバンド、THE YELLOW MONKEYの軌跡を追っています。彼らは1990年代後半に日本のロックシーンの頂点に立ちましたが、2004年に解散しました。その後、2016年にバンドは再結成し、5月から全国で「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016」を展開。このツアーに伴い、松永大司監督がメンバーたちと共に旅をし、彼らをカメラで捉えました。意外にも、このドキュメンタリーにはナレーションが一切ないのです。エンドロールに流れる「Horizon」を除いて、背景音楽もほぼありません。そのため、観客は映像とバンドの演奏に集中することができます。

バンドの歴史

THE YELLOW MONKEYは、その音楽の原点を体現する無観客ライブを渋谷の「La.mama」で行い、その模様が映画内で多く取り上げられています。キャストには、ボーカルの吉井和哉、ギターの菊地英昭、ベースの廣瀬洋一、ドラムスの菊地英二など、バンドの主要メンバーが名を連ねています。彼らは映画内で、生のパフォーマンスやインタビューを通じて、再結成に至る思いを語ります。

音楽と演奏

映画の中にはいくつかの楽曲が収録されており、特に「球根」という曲は、菊地兄弟の父の死を背景にした特別な演奏として注目されています。この曲は、彼らの父が生前に好んでいたものであり、感情的なパフォーマンスが展開されます。また、無観客ライブやツアーの様子が生々しく映し出され、観客にとって感動的な体験となることでしょう。

DVD & Blu-ray リリース

映画は2018年にDVDとBlu-rayでもリリースされました。Blu-rayの豪華版には、未収録映像や関連記事が含まれ、ファンにとって貴重な資料となっています。また、特別編集された無観客ライブ映像も収録されており、バンドのパフォーマンスを間近に楽しむことができる内容になっています。さらに、松永監督が手がけたVR映像も特別販売され、特に注目される取り組みです。これにより、ファンはバンドのパフォーマンスを新たな視点で体験することができます。

最後に

『オトトキ』は、THE YELLOW MONKEYの音楽とその背後にあるストーリーを深く掘り下げた作品です。バンドのファンはもちろん、音楽ドキュメンタリーに興味を持つ人にも訴求する内容となっており、そのリアルな感情やパフォーマンスが観る者に強い印象を残します。

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