オトナリウム

株式会社オトナリウムと倉橋裕宗氏：日本のアニメ・映画音響を支える存在

株式会社オトナリウムは、日本の映画やアニメーションにおける音響効果制作を専門とする企業です。代表取締役である倉橋裕宗氏は、同社の設立者であり、その豊富な経験と高い技術力で、数多くの作品に貢献しています。

倉橋裕宗氏のキャリア

1979年生まれの倉橋氏は、国士舘大学経営学部卒業後、イギリスのカンタベリー・クライスト・チャーチ大学にて国際学生コースを修了。その後、文化庁新進芸術家海外研修制度を活用し、フランスへ留学。パリで1年間映画の音響効果を専門に研修に励みました。

フランス滞在中は、著名なサウンドデザイナーであるケン・ヤスモト氏に師事。リュック・ベッソン監督作品に多数参加したヴィンセント・トゥーリ氏や、フォーリーサウンドの第一人者であるニコラス・ベッカー氏といった、第一線のプロフェッショナル達と現場で共に仕事をする貴重な経験を積みました。フランス映画『オーケストラ！』の音響制作にも研修生として携わっています。

帰国後、日本の音響制作会社サウンドボックスに入社。長年に渡り、数多くのアニメーションや映画作品の音響効果を担当しました。2015年には、独立して株式会社オトナリウムを設立し、現在に至ります。

担当作品：サウンドボックス時代とオトナリウム設立後

倉橋氏のキャリアは、サウンドボックス時代から多くの話題作に携わってきたことがわかります。代表的な作品には、『フルメタル・パニック！』シリーズ、『クロノクルセイド』、『蒼穹のファフナー』シリーズ、『ストライクウィッチーズ』シリーズ、『TIGER & BUNNY』、『境界線上のホライゾン』シリーズなど、人気アニメ作品が多数含まれています。また、『東京ゴッドファーザーズ』や『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』といった映画作品にも効果助手として参加しています。

オトナリウム設立後は、さらに幅広い作品に携わるようになり、その活躍の場はアニメーション作品にとどまりません。

オトナリウム設立後の主な担当作品（抜粋）

アニメーション：『小林さんちのメイドラゴン』シリーズ、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『ルパン三世』シリーズ、『賭ケグルイ』シリーズ、『ワールドトリガー』2ndシーズンなど
映画：『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『劇場版 BEM』、『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』など
* ゲーム：『デビルメイクライ5』など

これらの作品は、ジャンルも制作会社も多岐に渡り、倉橋氏の高い技術力と幅広い対応能力の高さを示しています。

まとめ

倉橋裕宗氏と株式会社オトナリウムは、日本のアニメーションや映画業界において、質の高い音響効果を提供し続ける重要な存在です。フランスでの研鑽、サウンドボックスでの経験、そして独立後の活躍は、日本の音響制作業界の未来を担う存在として、その功績は計り知れません。今後の活躍にも期待が高まります。

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