オハイオステート・バックアイズ
オハイオステート・バックアイズ(Ohio State Buckeyes)は、
オハイオ州立大学が擁するカレッジ
スポーツチームの総称です。
NCAAディビジョンIに所属し、特に
ビッグ・テン・カンファレンスでの活躍が知られています。
概要
バックアイズは、アメリカンフットボール、
バスケットボール、
野球など、多岐にわたる競技で優秀な成績を収めています。チーム名とマスコットは、
オハイオ州の愛称である「バックアイ」に由来し、スクールカラーはスカーレットとグレーです。
オハイオ州立大学は、特に男子
バスケットボールと
野球でNCAA全米選手権を制覇しており、フットボールも強豪として知られています。他にも、
水泳、
陸上競技、
バレーボール、
ゴルフ、
体操、
フェンシング、
ボート、
レスリングなど、多くの競技で全米タイトルを獲得しています。
アスレチック・ディレクターズ・カップでは常に上位にランクインしており、総合的な
スポーツ強豪校としての地位を確立しています。2005-06シーズンには、ビッグ・テンのチームとして初めて、フットボール、男子
バスケットボール、女子
バスケットボールの3部門で同シーズン優勝という偉業を達成しました。
主要競技チーム
バックアイズ男子
バスケットボールチームは、これまでに10回のNCAAファイナル・フォーに進出し、1960年には伝説的なメンバーを擁して優勝を果たしました。数々のオールアメリカン選手を輩出し、1960年代にはビッグ・テンで圧倒的な強さを誇りました。
近年では、リクルート違反による混乱もありましたが、サッド・マッタ監督の下で再び強豪としての地位を確立。
グレッグ・オデンやマイク・コンリー・ジュニアといったスター選手を擁し、2007年にはNCAAトーナメントで準優勝を果たしました。その後も、ビッグ・テンの強豪として活躍を続けています。
主な出身NBA選手
グレッグ・オデン、マイク・コンリーJr.、ラリー・ジークフリード、
ジョン・ハブリチェック、
ジェリー・ルーカスなど、数多くのNBA選手を輩出しています。
女子
バスケットボールチームも、ビッグ・テントーナメントで最多の優勝回数を誇る強豪です。NCAAトーナメントにも複数回出場しており、過去には全米準優勝も経験しています。ケイティ・スミスやジェシカ・ダベンポートなど、著名な卒業生もいます。
フェンシングは、バックアイズが初期から強さを発揮してきた競技です。男女ともにNCAAチャンピオンシップを獲得しており、特にボアズ・エリスは男子フォイルで3年連続NCAAタイトルを獲得する偉業を成し遂げました。
アメリカンフットボール
バックアイズ・フットボールは、全米屈指の名門プログラムとして知られています。これまでに8回のナショナル・チャンピオン、39回のビッグ・テン・チャンピオンに輝いています。
ハイズマン賞受賞者も多数輩出しており、そのブランド価値は国内トップクラスです。
ウッディ・ヘイズ監督時代の1950-60年代は黄金期であり、近年も2002年と2014年に全米優勝を果たしています。宿敵
ミシガン大学との対戦は「ザ・ゲーム」と呼ばれ、
カレッジフットボール界で最も激しいライバル関係として知られています。
バックアイズは、アリスター・マッケンジーが設計した名門
ゴルフコースを所有しています。過去にはNCAA男子
ゴルフ選手権で2度優勝しており、
ジャック・ニクラスなど、著名なプロ
ゴルファーを輩出しています。
男子
体操競技部も、全米優勝3回、ビッグ・テン優勝15回を誇る強豪です。ニッセン賞(男子
体操界の
ハイズマン賞)受賞者も輩出しています。
アイスホッケー
男子アイスホッケーチームは、
ビッグ・テン・カンファレンスに所属しています。過去にはカンファレンス・チャンピオンやトーナメント優勝も経験しており、NCAAトーナメントにも複数回出場しています。
その他競技
バックアイズは、ラクロス、ソフトボール、シンクロナイズドスイミング、テニス、
レスリングなど、多岐にわたる競技で優秀な成績を収めています。特にシンクロナイズドスイミングは、過去に32回の全米優勝を誇る強豪です。
著名な出身者
ジェシー・オーエンス(
陸上競技)、
ジョン・ハブリチェック、
ジェリー・ルーカス、ケイティ・スミス(
バスケットボール)、
ジャック・ニクラス(
ゴルフ)、アーチー・グリフィン(フットボール)など、数多くの著名なアスリートが
オハイオ州立大学から巣立っています。また、ポール・ブラウンやウディ・ヘイズといった殿堂入りコーチも輩出しています。
オハイオステート・バックアイズは、その長い歴史と伝統の中で、常に全米トップレベルの
スポーツプログラムとして輝きを放っています。