オモシロ好奇心☆どろんぱ!

オモシロ好奇心☆どろんぱ！：短命に終わった情報バラエティ番組の全貌

2005年4月2日から9月24日まで、読売テレビで放送された『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』は、お笑いコンビ笑い飯が初司会を務めた情報バラエティ番組でした。毎週土曜日12時～13時の関西ローカル放送で、baseよしもとからの公開生放送が特徴でした。しかし、わずか半年で幕を閉じ、その理由や番組内容、関係者について詳細に見ていきましょう。

番組概要：阪神タイガースとバラエティの融合

『週刊トラトラタイガース』の後番組としてスタートした『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』は、阪神タイガース情報を中心に据えつつ、スポーツや芸能ニュースなども扱う、新しいタイプの情報番組を目指していました。川藤幸三氏の熱のこもったタイガース解説が番組の大きな柱でした。

しかしながら、阪神タイガースとバラエティという組み合わせは視聴者の共感を十分に得ることができず、3～5％という低視聴率に悩まされました。このため、番組は2005年9月をもって終了することとなります。

放送期間が短かったにも関わらず、番組は天保山マーケットプレースで開催されたイベント「天保山10デイズわくわく宝島」会場からの生中継を敢行。この回のみ、モノラル放送だったという技術的なエピソードも残されています。

番組終了後：阪神タイガース関連番組の変遷

『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』終了後、阪神タイガース関連の番組は『トラんち』（2005年）、『情報ライブ ミヤネ屋』内のコーナー（2006年）、そして『スポーツFRIDAY』と、幾度かの変遷を繰り返しました。これらの番組は、いずれも『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』とは異なるスタイルや放送枠で、阪神タイガースファンのニーズを満たすべく試行錯誤が続けられていたことを示唆しています。

読売テレビ土曜正午枠は、『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』終了後は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の未放送分や再放送枠などが続き、その後『メレンゲの気持ち』の同時ネットを経て、『マチャミ&なるみの関西メチャうまTV いただきナハ〜レ!』へと繋がっていきます。この流れの中で、読売テレビ土曜正午枠の番組編成における試行錯誤が見て取れます。

出演者：豪華な顔ぶれ

司会を務めた笑い飯に加え、泉谷しげる、坂下千里子、高山トモヒロ、麒麟、千鳥、南海キャンディーズ、堀朱里、川藤幸三といったバラエティ豊かな顔ぶれが出演。それぞれの個性と魅力が番組を彩りました。

スタッフ：番組制作の裏側

番組制作には多くのスタッフが関わっていました。構成作家、リサーチャー、ディレクター、プロデューサーなど、それぞれの専門分野のプロフェッショナルたちが、番組の成功を目指して力を尽くしたのです。

番組の企画・演出・プロデュースは前西和成氏、チーフプロデューサーは乾佐登司氏が務め、阪神タイガースも番組制作に協力。多くの企業や団体が制作に関わっており、大規模な制作体制であったことがうかがえます。

低視聴率と番組打ち切り：成功への道筋

『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』は、斬新な試みにもかかわらず、残念ながら低視聴率という結果に終わりました。阪神タイガースファン層とバラエティ番組視聴者層との間に、番組コンセプトのずれがあった可能性が考えられます。番組の打ち切りは、視聴者ニーズと番組内容のミスマッチという厳しい現実を突きつけました。

この番組の成功と失敗は、視聴者層の理解と、情報番組におけるエンターテイメント性のバランスという課題を浮き彫りにしたと言えるでしょう。わずか半年という短い放送期間でしたが、『オモシロ好奇心☆どろんぱ！』は、放送業界における貴重な経験と教訓を残しました。

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