週刊トラトラタイガース

週刊トラトラタイガース：伝説の阪神応援番組

『週刊トラトラタイガース』は、1983年10月8日から2005年3月27日まで、読売テレビ（YTV）で放送されていた関西ローカルの阪神タイガース応援番組です。驚くべきことに、阪神の宿敵である読売ジャイアンツの親会社、読売グループの放送局が制作していました。しかし、その存在は、現在関西の民放各局で数多く放送されている阪神タイガース応援番組の先駆けとなりました。

番組の歴史

番組は元々1980年から1983年に『スポーツワイドショー ザ・プロ野球』というタイトルで、毎週土曜日の深夜に放送されていました。この番組では、阪神タイガースの話題を中心に、プロ野球の動きや選手をゲストに迎えてのトークなどが展開されていました。その後、阪神タイガースの話題に特化した番組として、『週刊トラトラタイガース』が毎週日曜日の夕方に放送開始されました。1993年4月11日には、番組史上最高の視聴率17.9%を記録しました。

1996年には、放送時間が日曜日の昼間に移動し、1998年からは日曜深夜（月曜未明）に放送されるようになりました。

番組の終焉、そして復活

2004年のプロ野球再編問題以降、「交流戦導入などの様々な動きがあり、野球ファンの底辺を拡大したい」という読売テレビ側の意向から、2005年3月27日の放送をもって番組は終了しました。21年半という長い歴史に幕を閉じました。

しかし、それから18年後の2022年3月、読売テレビは『ytv阪神応援チャンネル「トラトラタイガース」』と題して、YouTubeで番組を復活させることを発表しました。同年3月11日のオープン戦から、阪神タイガースの試合のハイライトを中心に配信を開始し、同年5月には公式Twitterも開設しました。

歴代の出演者たち

番組を彩った歴代の出演者は以下の通りです。

キャスター

北野誠（1983 - 1984）
桂雀々（1985 - 1987）
遥洋子（1987 - 2001）
陣内智則（2003 - 2005）
中元綾子（2002 - 2004、読売テレビアナウンサー）
堀朱里（HOP CLUB、2005）

アシスタント

叶美香（高校時代、本名の玉井美香名義で出演）

コメンテーター

辻佳紀（1983 - 1986）
川藤幸三（1987 - 1989、1992 - 2005）
1990 - 1991年は週代わりでタイガースOBがゲスト出演
掛布雅之
長崎慶一

アナウンサー

読売テレビのアナウンサーが多数出演し、サブキャスターや「ファーム情報」のリポーターなどを務めました。

羽川英樹
森たけし
結城豊弘
小城敏
牧野誠三
山本純也
尾山憲一
野村明大

関連番組：トラトラナイター

『週刊トラトラタイガース』に関連して、火曜日、木曜日、土曜日（読売テレビに巨人戦以外の阪神戦主催試合放映権がある日）のナイター開催日に、深夜枠で『トラトラナイター』が放送されました。基本は試合の録画中継でしたが、毎年夏場（7-8月）にはタイガースファンのタレントらをゲストに迎えたスタジオトークも行われました。

広島テレビでの異例の放送

広島テレビでは、対広島戦で『トラトラナイター』の映像を使用し、実況と解説を自社で差し替えて、木曜・土曜のゴールデンタイムに実質裏送りの生中継で放送することがありました。解説者には、濃人渉、村山実などが名を連ねていました。この放送は、阪神甲子園球場などに仮設ブースを設置して行われていたようです。

企画立案者は村山実の長男

元阪神タイガース監督で読売テレビ解説者も務めた村山実の長男、村山真司が企画立案し、初代プロデューサーを務めました。村山は後に、当番組の後継番組とも言える『BRAVO!』のチーフプロデューサーを担当しました。

キャスターにまつわるエピソード

読売テレビアナウンサー時代に本番組のキャスターを務めていた中元綾子は、広島県出身で阪神ファンではなかったそうです。広島ホームテレビの番組宣伝では、本番組への出演経験をメインキャスターから突っ込まれる場面もありました。

『週刊トラトラタイガース』は、多くの人々に愛された伝説的な阪神タイガース応援番組です。その歴史と功績は、これからも語り継がれていくでしょう。

ytv 阪神応援チャンネル「トラトラタイガース」【公式】 (@1985toratora1) - X（旧Twitter）

ytv阪神応援チャンネル「トラトラタイガース」 - YouTubeチャンネル

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