オリジナル・シン (INXSの曲)

オリジナル・シン (Original Sin) の概要

オーストラリアの人気ロックバンドINXSが、その名を広めた楽曲「オリジナル・シン」は、1983年にリリースされたシングルです。この曲は、彼らの4作目のアルバム『スウィング (The Swing)』からの最初のシングルとして登場しました。作詞作曲はボーカルのマイケル・ハッチェンスとギタリストのアンドリュー・ファリスによって行われ、たまたま名プロデューサーとして知られるナイル・ロジャースがその制作を担当しました。

アメリカとオーストラリアでの成功

1983年12月、アメリカ合衆国でシングルとして発売されたこの曲は、次第に人気を博し、1984年にはBillboard Hot 100で最高58位に到達しました。それに対し、オーストラリアでは同年、チャートの1位を獲得し、その後世界的なヒットとなりました。この楽曲がもたらした影響は大きく、INXSの名を国際的に知らしめるきっかけとなったのです。

コーラスセクションとダリル・ホール

「オリジナル・シン」の魅力の一つは、そのコーラス部分にあります。ここではマイケル・ハッチェンスと共にダリル・ホールが歌声を重ねています。オーストラリアのインタビューでホールは、ナイル・ロジャースからこの曲歌唱のオファーを受けたことを明かしました。ロジャースは、その前年にホール&オーツのシングル「アダルト・エデュケーション」のリミックスに関わっていた関係にあり、その縁からの起用でした。

ミュージック・ビデオの撮影

本楽曲のミュージック・ビデオは、日本で撮影され、監督はヤスヒコ・ヤマモトとされます。ビデオではINXSのメンバーがオートバイを駆り、デコトラや祭りの屋台と共に映し出されるシーンが印象的です。撮影は晴海埠頭で行われ、視覚的にも楽しませる内容に仕上がっています。

後年のリバイバル

「オリジナル・シン」はその後もリバイバルを果たします。2006年にはフランスのDJキャッシュが「Kash vs INXS」名義でリミックス・シングル「Dream On Black Girl (Original Sin)」を発表し、フランスのチャートで最高55位まで上昇しました。さらに2010年には、INXSが新たにボーカリストのロブ・トーマスとキューバの女性ラッパーDJヤレディースを迎え、「オリジナル・シン」の再録音を行います。この新しいバージョンは、彼ら自身が手掛けるトリビュート・アルバム『オリジナル・シン』にタイトル曲として収録されました。

ミニ・シリーズでの再注目

2014年2月には、セブン・ネットワークが放送したミニ・シリーズ『INXS: Never Tear Us Apart』により、再び「オリジナル・シン」が注目を集めました。この影響で、オーストラリアのチャートに復帰し、最高61位を記録しました。

トラックリストとチャート情報

この曲のリリースについては、7インチシングルや12インチシングル/CDマキシシングルの各トラックリストが存在します。また、音楽チャートのデータについても重要です。この楽曲は1980年代のオーストラリアでのナンバーワンシングルとしても位置付けられています。

結論

「オリジナル・シン」は、リリースから数十年経た今でも、多くのファンに愛され続けている名曲です。INXSの音楽キャリアだけでなく、彼らが世界的に影響力を持つ存在になった理由の一つでもあります。

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