オリックス (企業)

オリックス株式会社：多角経営を展開する総合金融サービス企業

オリックス株式会社は、日本の大手総合金融サービス企業です。大阪府大阪市と東京都港区に本社を置き、リース事業を祖業として、不動産、銀行、クレジット、事業投資、環境エネルギー投資、さらにはプロ野球球団（オリックス・バファローズ）の運営など、幅広い事業を展開しています。グループ全体として、多角的な金融サービスを提供することにより、顧客ニーズに対応しています。企業スローガンは「ほかにはないアンサーを。」で、独自の視点と革新的なサービスを追求する姿勢を示しています。

歴史的には、1964年、日綿実業、三和銀行、そして複数の商社や銀行の共同出資により、オリエント・リース株式会社として設立されました。設立時の資本金は1億円、従業員数は13名でした。その後、成長を続け、1970年には大阪証券取引所第二部に上場、1971年には東京証券取引所第二部に上場を果たしました。現在では、東京証券取引所プライム市場とニューヨーク証券取引所（NYSE）にも上場しており、日経平均株価やTOPIX Large70の構成銘柄にも名を連ねています。

事業内容

オリックスの事業内容は多岐に渡ります。主な事業内容としては、以下のものがあります。

リース事業: オリックスの創業事業であり、依然として重要な事業分野です。幅広い業種・規模の企業に対し、多様なリース商品を提供しています。
金融事業: 銀行、クレジット、事業投資などを通して、幅広い金融サービスを提供しています。オリックス銀行は、その中でも重要な役割を担っています。
不動産事業: 不動産の売買、賃貸、開発などを手掛けています。ホテル運営なども行っています。
環境エネルギー事業: 再生可能エネルギーへの投資や環境関連事業への取り組みを通して、持続可能な社会の実現に貢献しています。
* プロ野球球団運営: オリックス・バファローズの運営は、企業イメージの向上にも大きく貢献しています。

グループ会社

オリックスグループは、国内外に多数のグループ会社を擁し、多様な事業を展開しています。オリックス銀行、オリックス自動車、オリックス不動産など、それぞれ専門性の高い事業を担う企業が、グループ全体としてのシナジー効果を生み出しています。

プロ野球との関わり

1988年、オリックスはプロ野球チームである阪急ブレーブスを買収し、オリックス・ブレーブス（後にオリックス・ブルーウェーブに改称）として再出発させました。1995年と1996年にはリーグ優勝、日本一を達成し、オリックスの企業知名度向上に大きく貢献しました。2004年には、大阪近鉄バファローズと合併し、現在のオリックス・バファローズが誕生しました。

関西国際空港等の運営

オリックスは、2015年にフランスの空港運営会社ヴァンシ・エアポートと共同で、関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港の運営権を取得しました。「関西エアポート株式会社」を設立し、空港運営を行っています。

その他

オリックスは、国内外で様々な事業展開を行っており、その事業範囲は年々拡大しています。多様な事業を通じて、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

オリックスは、創業以来、常に変化と革新を続け、多角経営を展開する総合金融サービス企業として、世界的にその存在感を高めています。今後も、企業理念に基づき、持続可能な社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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