オリムピック

株式会社オリムピックは、大阪府大阪市に本社を構える、釣竿およびゴルフシャフトの製造メーカーです。同社は、かつて釣具製造で知られたマミヤ・オーピーから事業を引き継ぎ、その技術と設備を基盤として設立されました。特に和歌山県にあるすさみ工場は、マミヤ・オーピー時代から受け継がれた重要な製造拠点です。

沿革

2000年、マミヤ・オーピー（旧オリムピック釣具とマミヤ光機が1992年に合併）から和歌山県のすさみ工場を引き継ぎ、株式会社オリムピックとして新たなスタートを切りました。創業当初は、磯釣りや鮎釣り用の釣竿の製造を手掛け、同時に他社ブランドの釣竿やゴルフシャフトの製造も請け負っていました。

2004年には、ルアーフィッシングに特化したブランド「グラファイトリーダー」を立ち上げ、新たな市場を開拓しました。このブランドは、同社の技術力を象徴する存在となっています。

2008年、それまで国内工場での製造を強調していましたが、より幅広いニーズに応えるため、低価格帯の製品として中国製のロッドも販売を開始しました。この動きは、同社の製品戦略の柔軟性を示すものです。

概要

オリムピックは、マミヤ・オーピーが釣具事業から撤退した後に、その事業を継承する形で設立されました。同社は、ブランク成形設備を保有しており、この設備は日本国内でも数少ないものです。このため、他社からのロッドブランクやゴルフシャフトの設計・製造を請け負うことが多く、高い技術力と品質が評価されています。また、自社製造によって培われたノウハウを活かし、他社よりもコストを抑えた製造が可能であることも大きな強みです。

製品の特徴としては、4軸クロスなどのカーボン織物を多用していることが挙げられます。これにより、強度と軽量性を両立した製品を実現しています。

設立からグラファイトリーダーブランドを立ち上げるまでの間は、「オリムピック」ブランドで、鮎竿、渓流竿、ヘラ竿、鯉竿、磯竿、投げ竿、船竿、ルアー竿（シーバス等）といった幅広いラインナップを展開していました。製品のグレードとしては、インテグラ、シエラ、サンダーバードの3種類があり、特に磯上物竿には、かつてオリムピック釣具で発売された「純世紀」が復刻されました。

グラファイトリーダーブランドの立ち上げ以降、商品ラインナップは大きく変わり、ルアー用ロッドが中心となりました。これに伴い、過去の製品は全て廃盤となっています。

事業所

オリムピックの事業所は以下の通りです。

本社・営業企画部: 大阪府大阪市
和歌山工場: 和歌山県西牟婁郡
上富田出張所: 和歌山県西牟婁郡

ブランド

同社が展開する主なブランドは以下の通りです。

グラファイトリーダー: ルアー用釣竿ブランド
オリムピック: 餌釣り用釣竿ブランド
グラファイトリーダー「DERAMAX」: ゴルフシャフトブランド

オリムピックは、長年の経験と技術力を活かし、高品質な釣竿とゴルフシャフトを提供し続けています。特に、グラファイトリーダーブランドは、ルアーフィッシング愛好家からの高い支持を集めています。また、OEM生産においても、その技術力とコスト競争力が評価され、多くの企業から信頼を得ています。

同社は、釣り具やゴルフシャフトの製造を通じて、人々のレジャーライフを豊かにすることを目指し、これからも技術革新と品質向上に努めていくでしょう。

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