オリンピックのソマリア選手団

オリンピックのソマリア選手団：内戦と政治的ボイコットの歴史

ソマリアは、1972年のミュンヘンオリンピックで初めてオリンピックに参加しました。しかし、その後の道のりは、国内の紛争や国際的な政治問題によって大きく左右されることになります。

初参加とボイコット

1976年のモントリオールオリンピックでは、ニュージーランドのラグビーチームがアパルトヘイト政策を実施していた南アフリカへ遠征した問題を受け、多くのアフリカ諸国と共にボイコットを表明しました。さらに、1980年のモスクワオリンピックでは、ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議するため、アメリカを中心とする西側諸国とともに不参加という決断を下しました。

内戦による不参加と復帰

1984年のロサンゼルスオリンピックでオリンピックに復帰を果たしますが、1991年に本格化したソマリア内戦の影響により、1992年のバルセロナオリンピックへの参加は叶いませんでした。国内の不安定な情勢が続く中、1996年のアトランタオリンピック以降は、毎回選手団を派遣し、オリンピックに参加し続けています。

国内オリンピック委員会と現状

ソマリア国内オリンピック委員会は1959年に設立されましたが、国際オリンピック委員会（IOC）に承認されたのは1972年でした。2024年現在、ソマリアは冬季オリンピックには一度も出場しておらず、メダルを獲得した選手もいません。

まとめ

ソマリアのオリンピック参加の歴史は、内戦や国際政治の影響を色濃く反映しています。困難な状況にもかかわらず、ソマリアはスポーツを通じて国際社会との繋がりを維持しようと努力を続けています。今後のソマリア選手団の活躍に期待するとともに、彼らが平和な環境で競技に集中できる日が来ることを願います。

関連項目
ソマリアのスポーツ

外部リンク
ソマリアオリンピック委員会
オリンピックのソマリア選手団 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
オリンピックのソマリア選手団 - Olympedia（英語）

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