オルケスタ・デル・ビエント

オルケスタ・デル・ビエントは、1980年代から1990年代初頭にかけて活動した、独特な存在感を放つバンドです。彼らは、当時のアンダーグラウンドな演劇シーンを彩った移動式テント劇団「風の旅団」の劇中音楽を担当しました。

バンドの活動と音楽性

オルケスタ・デル・ビエントは、京都大学西部講堂や東京の寄せ場である山谷の夏祭りなど、ユニークな場所でライブ活動を展開しました。彼らの音楽は、演劇的な要素と実験的な音楽性が融合した、他に類を見ないものでした。既存の音楽ジャンルにとらわれず、様々な音楽的要素を取り入れたサウンドは、多くの観客を魅了しました。

2003年には、『風の旅団・劇中音楽集』としてCDが発売され、彼らの音楽は再び注目を集めました。このアルバムは、彼らの活動の記録としてだけでなく、当時のアンダーグラウンド・シーンの貴重な資料としても評価されています。

メンバー

オルケスタ・デル・ビエントのメンバーは、非常に多彩です。各々が、ソロアーティストや他のバンドでも活躍しており、日本の音楽シーンに大きな影響を与えてきました。

大熊亘（キーボード、クラリネット）：ルナパーク・アンサンブル、シカラムータなどで活躍。
小間慶大（作曲、ギター）：INU、シェシズ、須山久美子、ビッグエコーなど、幅広いアーティストの作品に参加。
篠田昌已（サックス）：生活向上委員会、じゃがたら、コンポステラなど、数々の伝説的なバンドで活躍。
関島岳郎（チューバ）：コンポステラ、スリル、ストラーダなど、多様なジャンルで活動。
中尾勘二（サックス、ドラムス）：コンポステラ、ストラーダなどで、その才能を発揮。
木村真哉（ドラムス、サックス）：ルナパーク・アンサンブル、へぼ詩人の蜂蜜酒、イカのフユなど、様々なバンドで活躍。
エマーソン北村（キーボード）：MUTE BEAT、じゃがたらなど、日本の音楽シーンを代表するバンドに参加。
西村卓也（ベースギター）：Maher Shalal Hash Baz、シェシズなど、独自の音楽性を持つバンドで活動。
佐藤幸雄
久下惠生（ドラムス）：パンゴ、向島ゆり子、ストラーダなど、様々なアーティストをサポート。
工藤冬里（キーボード）：Maher Shalal Hash Baz、シェシズなど、実験的な音楽を追求。
いむたこうじ（作曲）：キタカゼトタイヨウ、この奴すなどで、作曲家として才能を発揮。
清水浩一郎（サックス）：ソロ活動を中心に、独自の音楽世界を追求。
小塚昌隆（ウッドベース）：牧歌組合、アフロブルーなど、多様な音楽性を持つバンドに参加。
中崎博生（ユーフォニウム）：Maher Shalal Hash Baz、この奴すなどで、独特の音色を奏でる。
ロリイ（パーカッション）：ルナパーク・アンサンブル、キンボンボなど、様々な音楽シーンで活躍。
服部夏樹（ギター）：小川美潮、イカのフユ、ラブジョイなど、幅広いアーティストをサポート。
新井輝久（パーカッション）
* 今井次郎（篠田昌已ユニット、時々自動など）。

これらの個性的なメンバーが集結し、オルケスタ・デル・ビエントという唯一無二の音楽を生み出しました。彼らの音楽は、日本の音楽史における重要な一部として、記憶されるべきでしょう。

もう一度検索