オレゴン・シティ (重巡洋艦)

オレゴン・シティ (USS Oregon City, CA-122)

オレゴン・シティは、アメリカ海軍の重巡洋艦であり、オレゴン・シティ級の初艦として知られています。その艦名は、オレゴン州のオレゴンシティに由来し、この地域の歴史的な意義を反映しています。1944年の春にマサチューセッツ州のクインシーで起工され、1945年6月9日に進水しました。この進水式には、著名な歌手ビング・クロスビーも参加し、多くのメディアによってその様子が報じられました。

艦は1946年に艦長バーネット・K・カルヴァーの指揮のもとで就役し、その際のプログラムでは、オレゴン・シティが西部で最も古い政庁所在地に由来すること、そして街の精神を受け継ぐ艦であることが強調されていました。オレゴン・シティは早期に海上での任務を開始し、1946年の春頃には初期の訓練を行いながらボストンへ戻りました。

1946年7月、オレゴン・シティは第4艦隊の旗艦となり、その後フィラデルフィアで予備役兵の訓練を実施します。秋にはバミューダで戦後の予備役訓練を行い、続いてボストンに戻ってきました。その後、1947年には第2艦隊に配属され、乗員も定数に補充されるなど、艦の運用が活発に行われました。

オレゴン・シティはカリブ海への夏季巡航にも参加し、様々な訓練をこなしていきました。これに伴い、多くの海軍兵学校の生徒が艦に乗艦し、実務経験を積むことができました。ノーフォークでの任務を終えた後、オレゴン・シティはフィラデルフィアに戻り、不活性化の準備に入ります。

1947年12月には正式に退役し、1970年には除籍されました。その後、1973年にスクラップとして解体されることになりました。今に残るのは、オレゴン・シティの艦内にあった時鐘で、これはオレゴン州に贈呈され、オレゴン市にあるオレゴン準州博物館に展示されています。このように、オレゴン・シティはその短い艦歴の中で多くの歴史的価値を残しました。

関連項目

• - アメリカ海軍艦艇一覧
• - アメリカ海軍巡洋艦一覧

外部リンク

• - USS Oregon City at NavSource

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