オレンジゆずるバス

オレンジゆずるバス：箕面市を巡るコミュニティバス

オレンジゆずるバスは、大阪府箕面市で運行されているコミュニティバスです。阪急バス茨木営業所が箕面市から運行を委託され、愛称とバスのデザインは市民公募によって決定されました。

2010年9月1日から3年間の実証試験運行を経て、2013年5月20日に本格運行を開始しました。当初は平日（月～土）のみの運行でしたが、現在では休日（日・祝日）にも運行されています。平日は朝8時から夕方6時まで、休日は午前10時から午後5時まで運行され、運行間隔は平日60分、休日90分です。

利用状況と運行見直し

箕面市では、バスの利用状況を定期的に見直しており、バス停1日あたりの利用者が9人以下、または1便あたりの利用者が15人以下のバス停は廃止または減便の対象となります。そのため、市民による積極的な利用促進が求められています。

運賃と乗車券

運賃は区間一律で、降車時に現金で支払います。消費増税に伴い、運賃は複数回改定されています。かつては、他の路線との乗継割引や回数券がありましたが、現在は一日乗車券（440円）が導入され、回数券は車内販売のみとなっています。ICカードも利用できますが、割引は適用されません。スルッとKANSAI磁気カードは2013年4月30日をもって使用できなくなっています。

路線と経路

阪急バスでの正式名称は「箕面循環線」です。2024年3月23日、北大阪急行電鉄南北線の箕面萱野駅延伸に伴い、路線が大きく再編されました。現在、赤・青・黄・緑の4ルートが運行されています。緑ルートは平日限定です。それぞれのルートは箕面市内を広くカバーしており、多くの地域を結んでいます。

各ルートの具体的な経路は複雑で、複数の停留所を経由します。ここでは詳細な停留所名は省略しますが、各ルートは箕面駅を発着点とし、箕面市内の主要施設や住宅地を巡回するよう設計されています。過去の運行ルートも複雑で、複数のルートが運行され、期間によってルート構成や停留所が変更されてきました。これは、利用状況や地域のニーズに対応するための柔軟な運行体制を反映しているといえます。

運行車両

オレンジゆずるバスには、日野ポンチョをベースとした専用車両が7台在籍しています。車両には箕面市のゆるキャラであるモミジーヌと滝ノ道ゆずるのラッピングが施されています。交通渋滞や車両故障への対応として、予備車両の確保や阪急バスの三菱ふそうローザによる代走も行われています。

その他

運行開始以降、停留所の新設・廃止・改称などが複数回行われています。これは、利用状況の変化や地域の開発状況に対応するための措置です。また、当初計画には存在したものの実現しなかった北部ルートについても触れられています。さらに、周辺地域へのアクセスについても言及されています。

2013年4月からは、車内デジタルサイネージによる情報サービスも開始されました。車内広告は基本的に行われていませんが、例外的に過去の事例があります。

オレンジゆずるバスは、箕面市の生活を支える重要な交通手段であり、その歴史と現状を理解することで、より深く箕面市を知ることができるでしょう。

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