オレンジハート

オレンジハートの概要と歴史

オレンジハートは、株式会社エフシープロイが展開していたコンビニエンスストアであり、地域に密着したサービスの提供を目指していました。このブランドは1982年10月に、北関東地区本部として知られるマイショップ北関東の下に第一号店をオープンしました。オープン当初から、地元のニーズに応える店舗展開を行っており、1987年には長野県内で9店舗、新潟県内で2店舗、群馬県内で1店舗の計12店舗を展開していました。

1994年には、北海道から鹿児島県まで合計43店舗を全国に広げ、一定の存在感を示しました。しかし、2001年度には店舗数が17店舗に減少し、その後の2022年4月時点では青森県内に6店舗、新潟県南魚沼市に1店舗、長野県飯田市に1店舗が残っている状態でした。中でも飯田市の店舗は『オレハシェフ』という名称で運営されていました。

オレンジハートのフランチャイズシステムは契約期間が特に定められておらず、契約解除に伴う違約金も基本的に発生しないという特徴がありました。また、1986年に業務提携が行われた際、長野県内では上田市周辺をマイショップ、それ以外の地域はオレンジハートとして区分し、出店計画を進めました。この際、マイショップは100平方メートル以上の店舗面積を持つ既存の食料品店やコンビニ向け、オレンジハートは100平方メートル未満の店舗を持つ酒販店を対象に展開されました。

歴史の概観

オレンジハートのルーツは1982年2月に設立された株式会社マイショップ北関東に遡ります。1982年10月には、第一号店が正式にオープンしました。1986年9月には、オレンジハートとマイショップ北関東が業務提携し、流通グループとしての運営体制が確立されました。

1987年には、マイショップトーキョー・ジャパンが流通グループに加入し、1988年には両社が合併して株式会社流通となりました。2000年4月には、社団法人日本フランチャイズチェーン協会の正会員として加盟し、2000年6月には公共料金収納代行端末「kioX」を導入しました。また、2002年には社名をエフシープロイに変更し、フランチャイズとしての運営をさらに強化しました。

しかし、2010年3月には登録管理料未納により日本フランチャイズチェーン協会から退会し、その後業績の悪化が続きました。最後には2020年12月に会社法472条1項に基づき解散が決定され、オレンジハートとしての長い歴史は幕を閉じました。

オレンジハートは地域住民に密着したサービスを提供し続けたものの、その運命はフランチャイズビジネスの厳しい環境に影響を受けたのかもしれません。その存在は、一部の地域の中小店舗にとって記憶に残る存在となっています。

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