オングル島

オングル島の概要

オングル島（Ongul Island）は、南極大陸のリュツォ・ホルム湾の東岸に位置する島で、主に東オングル島と西オングル島の2つの部分から成り立っています。この地域の年間平均気温は約−10℃と、南極では比較的暖かい環境とされています。島の北部には、日本の南[[極地域観測隊]]が運営する昭和基地が存在し、ここから南極の観測活動が行われています。

島の名前の由来

オングルという言葉はノルウェー語で「釣り針」を意味し、実際に東オングル島と西オングル島が釣り針のような形状をしていることが名前の由来です。この島は1937年にリュツォ・ホルム湾を水上機で視察したノルウェー隊によって命名されました。

島の発見と観測隊の歴史

オングル島に初めて上陸したのは、日本の第1次南[[極地域観測隊]]で、1957年1月29日に上陸式を行いました。この際、中野征紀と佐伯宗弘の隊員が島を探索するうちに、2つの島が非常に狭い海峡によって分かれていることを発見しました。この海峡は、後に「中の瀬戸」と名付けられました。

1961年には、南極地域観測統合推進本部が正式にこの海峡を命名しました。そして「西オングル島」という名前は1977年に正式に導入されましたが、地図上にはそれ以前から表示されていました。アメリカの地名委員会では、東オングル島をEast Ongul Island、西オングル島を単にOngul Islandとしていることが知られています。

昭和基地とアクセス

日本隊が最初に上陸したのは実は西オングル島の東部分ですが、昭和基地は東オングル島の北部に位置しています。この場所が選ばれたのは、雪上車での氷上輸送が比較的短距離で済むためです。

オングル諸島

オングル島を含む地域は、オングル諸島と呼ばれています。これらの島々は南緯68度55.5分から69度5.5分、東経39度25分から40分の範囲に広がっており、東西オングル両島に加えてオングルカルベン島やテオイヤ島なども含まれます。この名称は、1977年に南極地域観測統合推進本部によって正式に採用されました。

参考文献

オングル島に関する詳細な記録や歴史については、南極地域観測に関する様々な資料や文献が存在します。特に、南極資料や極地研ニュースなど、専門的な情報から豊富なデータが得られます。これらの情報は今なお、南極観測活動の進展や地名の変更等にともなう重要な資源となっています。

まとめ

オングル島は、南極における観測活動の拠点として重要な役割を果たしてきました。地名の由来や観測隊の歴史に触れることで、南極の自然環境や人間の活動の相互関係について理解を深めることができます。

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