オン・アン・アイランド

デヴィッド・ギルモアの『オン・アン・アイランド』（On an Island）は、2006年にリリースされた彼の3枚目のソロ・アルバムです。ピンク・フロイドのギタリスト兼ヴォーカリストとして知られるギルモアの作品として、世界中で大きな注目を集め、全英アルバムチャートで1位、全米Billboard 200では6位を記録する大ヒットとなりました。

このアルバムの特徴は、その豪華な参加ミュージシャンです。ギルモア自身が中心となりつつも、多くの才能が結集し、音楽的な深みと多様性を生み出しています。また、作詞の面では、ギルモアの妻であるポリー・サムソンが深く関わっており、彼女の詩的な感性がアルバムのテーマや歌詞に色濃く反映されています。

さらに、ピンク・フロイドのデビュー前にギタリストとして短期間在籍していたボブ・クロースが、「ラド・クロース」という名義で数曲に参加している点も、このアルバムの特筆すべき点でしょう。彼の参加は、古くからのファンにとっても感慨深いものとなっています。

アルバムの収録曲は以下の通りです。

1. キャッスルロライズン (Castellorizon)
2. オン・アン・アイランド (On An Island)
3. ザ・ブルー (The Blue)
4. テイク・ア・ブレス (Take A Breath)
5. レッド・スカイ・アット・ナイト (Red Sky At Night)
6. ディス・ヘヴン (This Heaven)
7. ゼン・アイ・クローズ・マイ・アイズ (Then I Close My Eyes)
8. スマイル (Smile)
9. ア・ポケット・フル・オブ・ストーンズ (A Pocketful Of Stones)
10. ホエア・ウィー・スタート (Where We Start)

また、スペシャル・エディションには、「Live And In Session」と題されたDVDが付属しており、以下の楽曲のライブ映像やセッション映像を楽しむことができます。

1. Take A Breath （2006年5月、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ）
2. Astronomy Domine （2006年8月、アビー・ロード・スタジオでのセッション。『夜明けの口笛吹き』収録曲）
3. On An Island （2006年4月、ニューヨークでのセッション）
4. This Heaven （2006年4月、ニューヨークでのセッション）
5. Smile （2006年4月、ニューヨークでのセッション）
6. Take A Breath （2006年4月、ニューヨークでのセッション）
7. High Hopes （『対』収録曲、2006年4月、ニューヨークでのセッション）
8. Comfortably Numb （『ザ・ウォール』収録曲、2006年4月、ニューヨークでのセッション）

これらの映像は、アルバムの制作過程やギルモアのライブパフォーマンスを垣間見ることができる貴重なものであり、ファンにとっては必見の内容となっています。

『オン・アン・アイランド』は、ギルモアの音楽的な才能と、彼を取り巻く人々とのコラボレーションによって生まれた、深みのある作品と言えるでしょう。

もう一度検索