オン・ザ・ロック (映画)

オン・ザ・ロック

『オン・ザ・ロック』（原題: On the Rocks）は、2020年に公開されたアメリカのドラマ映画です。監督・脚本はソフィア・コッポラが務め、ビル・マーレイとラシダ・ジョーンズが父娘役で主演しています。ニューヨークを舞台に、夫婦間の疑念と親子の絆をコミカルに描いた作品です。

あらすじ

作家のローラは、夫のディーンと2人の娘とニューヨークで幸せな日々を送っていましたが、家事に追われる毎日に、作家としてのスランプを感じていました。そんな中、ディーンが新たな事業を始め、残業が増えたことで、ローラは夫が同僚のフィオナと不倫をしているのではないかと疑念を抱き始めます。

悩んだローラは、久しぶりに再会した父親のフェリックスに相談します。フェリックスは、真相をはっきりさせるべきだとアドバイスし、ローラは父と共に夫の尾行を開始します。深夜の街へ繰り出し、尾行を続ける二人でしたが、ローラは信号無視で警察に捕まり、尾行は失敗に終わります。その後、ディーンがメキシコへ出張することを知った二人は、密かに後を追います。しかし、ホテルでフィオナは別の男性と宿泊しており、不倫は勘違いだったと判明します。

ホテルで驚くローラのもとにディーンから電話がかかり、予定を切り上げて帰宅するという知らせを受けます。ローラは全てを夫に告白し、反省します。

キャスト

フェリックス：ビル・マーレイ（江原正士）
ローラ：ラシダ・ジョーンズ（内海祐紀）
ディーン：マーロン・ウェイアンズ（菊本平）
フィオナ：ジェシカ・ヘンウィック（川上彩）
ヴァネッサ：ジェニー・スレイト（森谷彩子）
テオ：アレクサンドラ＆アナ・ライナー（蝦名彩香）
グラン：バーバラ・ベイン（羽鳥靖子）
オキャラハン巡査：マイク・ケラー（峰晃弘）

製作

本作は、AppleとA24の共同製作による初の映画です。2018年11月に両社が複数年契約を結び、その一環として制作されました。2019年1月には、ソフィア・コッポラ監督の新作として、ビル・マーレイとラシダ・ジョーンズの起用が発表されました。その後、マーロン・ウェイアンズ、ジェシカ・ヘンウィックがキャストに加わり、2019年6月よりニューヨークで撮影が開始されました。また、2020年8月にはフェニックスがサウンドトラックを手掛けることが報じられました。

公開・マーケティング

2020年8月13日に劇中写真が初公開され、19日にはオフィシャルトレーラーが公開されました。9月22日にはニューヨーク映画祭でプレミア上映が行われました。

評価

本作は批評家から高い評価を受けています。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでは、143件のレビューに基づき、批評家支持率87%、平均点7.37/10点を獲得しています。批評家の総意は、「一流の俳優・スタッフが揃っているが、その期待に完全に答えるほどではない。しかし、良作であることは間違いなく、ビル・マーレイの魅力が際立つ作品」と評価されています。また、Metacriticでは、43件のレビューに基づき、加重平均値73/100となっています。

出典

オン・ザ・ロック 公式サイト
オン・ザ・ロック - Apple TV+
On the Rocks - IMDb
On the Rocks - Rotten Tomatoes
* オン・ザ・ロック - allcinema

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