オ・ポリーニョ

オ・ポリーニョ（O Porriño）

オ・ポリーニョは、スペイン北西部、ガリシア州ポンテベドラ県に位置するムニシピオ（基礎自治体）です。ビーゴ地域に属し、モスとバル・ダ・ロウリーニャという歴史的な地域区分の一部を構成しています。

地理

オ・ポリーニョは、ポンテベドラ県の南西部に位置し、周辺をモス、ポンテアレーアス、サルセーダ・デ・カセーラス、トゥイ、ゴンドマール、ビーゴといった自治体に囲まれています。自治体の中心部は、オ・ポリーニョ教区のオ・ポリーニョ地区にあります。

人口

自治体内の人口は、8つの教区に点在する114の集落に分散しています。2004年には16,527人だった人口は、2010年には17,977人、2015年には18,898人と増加傾向にあります。住民はredondelán/-áと呼ばれます。ガリシア語が広く話されており、2001年の調査では自治体人口の93.37%がガリシア語を話すと報告されています。

歴史

近年、オ・ポリーニョでは悲しい出来事がありました。2016年9月9日には、ビーゴ発ポルト行きの旅客列車がオ・ポリーニョ駅手前で脱線し、橋脚に激突する事故が発生しました。この事故により、運転士、車掌、乗客2名の計4名が死亡、49名が負傷するという大惨事となりました。事故の影響で、同日から予定されていたガリシア州議会選挙の選挙運動は中止されました。ガリシア州では、2013年にもサンティアゴ・デ・コンポステーラで列車脱線事故が発生しており、鉄道の安全性が改めて問われる事態となりました。

経済

オ・ポリーニョは、スペインを代表する花崗岩の産地として知られています。特に「ロサ・ポリーニョ」と呼ばれるピンク色の花崗岩は、その美しい色合いから国内外で高く評価されています。日本国内でも、毎日新聞ビル（大阪市）、でんきの科学館（名古屋市）、銀座千疋屋（東京都中央区）、東京都庁（東京都新宿区）など、多くの著名な建築物の外壁にオ・ポリーニョ産の花崗岩が使用されています。

政治

現在の自治体首長は、CxP（Ciudadanos por Porriño）のネルソン・サントス・アルヒバイ氏です。2007年の自治体評議員選挙では、ガリシア民族主義ブロック（BNG）が5議席、ガリシア国民党（PPdeG）が4議席、CxPが3議席、ガリシア社会党（PSdeG-PSOE）が3議席、IP（Independientes de Porriño）が2議席を獲得しました。2007年の選挙後、ガリシア民族主義ブロックのラウル・フランセス・ロドリゲス氏が首長に選出されましたが、2010年1月にガリシア国民党とCxPによる不信任案が可決され、2003年から続いていたガリシア民族主義ブロックとガリシア社会党による政権は終焉を迎えました。

教区

オ・ポリーニョは以下の8つの教区に分かれています。

オ・ポリーニョ（自治体中心地区）
カンデーアン
ラス・オラス
チェウテ
トラスフェイラス
リバデイロ
ビラール
アティオス

外部リンク

* オ・ポリーニョ公式ウェブサイト

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