オー!リバル

ポルノグラフィティ「オー！リバル」：名探偵コナン主題歌の全貌

2015年4月15日、ポルノグラフィティはSME Recordsより42作目のシングル「オー！リバル」をリリースしました。この楽曲は、映画『名探偵コナン 業火の向日葵』の主題歌として書き下ろされた、彼らの代表曲の一つです。

映画との深い繋がり

映画『名探偵コナン 業火の向日葵』は、ゴッホの名画「ひまわり」をめぐるミステリーを描いています。プロデューサーの諏訪道彦氏は、ゴッホの故郷であるフランスの土壌を最も表現できるアーティストとしてポルノグラフィティを選んだと語っています。

実は、リリース前にレンガを背景にしたアーティスト写真や、お酒に関連する情報が公開され、ネット上ではポルノグラフィティが主題歌を担当するのではないかという憶測が広がっていました。

楽曲の魅力：ラテンとEDMの融合

「オー！リバル」は、スパニッシュ風のギターと憂いを帯びたメロディーが印象的な楽曲です。タイトルの「リバル」はフランス語やスペイン語で「ライバル」を意味し、歌詞は映画におけるコナンと怪盗キッドのライバル関係を反映しています。

映画サイドからはラテン調の楽曲が希望されていたため、ポルノグラフィティは得意とするラテン調をベースに、現在の音楽シーンを意識したEDMの要素も取り入れています。ガットギター、アコーディオン、ピッコロといった楽器も使用され、彼らの音楽的幅広さが感じられるサウンドに仕上がっています。

作曲を担当した岡野さんは、自身の得意分野を活かしつつ、映画のスケール感に応えるべく、高い完成度を目指したと語っています。作詞は当初岡野さんが担当していましたが、新藤晴一さんがよりイメージに近い歌詞を書けると判断し、新藤さんが担当することになりました。

制作へのこだわり

メンバーは「いまの僕たちに出来る最善の楽曲を制作しようとかなり気持ちを入れて制作しました」とコメントしています。諏訪道彦氏も、映画の世界観を見事に表現した楽曲だと高く評価しています。

MVは、何人もの岡野さんと新藤さんが歩き続ける映像で構成され、ルームランナーを使った撮影は実に17時間にも及んだといいます。

他の収録曲

シングルには表題曲の他に、「デザイア」と「空が青すぎて」の2曲が収録されています。「デザイア」はセクシーで激しい恋心を歌ったアップテンポな楽曲で、シングル表題曲候補としてストックされていたものです。「空が青すぎて」は、明るいメロディーに切ない失恋の歌詞を組み合わせた楽曲です。

参加ミュージシャン

「オー！リバル」には、多くのゲストミュージシャンが参加しています。パーカッション、ベース、アコーディオン、ピッコロ、バイオリン、ビオラ、コーラス、クラップなど、多彩な楽器と演奏が楽曲に深みを与えています。

チャート成績

「オー！リバル」は、リリース直後からレコチョク、mora、ドワンゴジェイピーなどの主要音楽配信サイトで上位を独占しました。オリコン週間シングルチャートでは初登場5位を記録し、レコチョクでは4週連続トップ10入りを果たすロングヒットとなりました。

まとめ

「オー！リバル」は、映画『名探偵コナン 業火の向日葵』の世界観を見事に表現した、ポルノグラフィティの代表曲の一つです。ラテンとEDMの融合、映画との深い繋がり、そして制作にかけるメンバーの熱い想いが詰まった、まさに「最高傑作」と呼ぶにふさわしい楽曲と言えるでしょう。ライブでも定番曲として人気を博しており、彼らの音楽史に燦然と輝く一曲です。

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