オークランド工科大学

オークランド工科大学について

オークランド工科大学（AUT）は、ニュージーランドの北島最大の都市、オークランドに位置する国立の高等教育機関です。1895年に設立され、2000年には大学としての自治権を獲得しました。現在、学生数は約29,000人で、地域内外からの学生を受け入れています。

近年、この大学は高い教育品質で注目されており、世界大学ランキングのいくつかにおいて高い評価を得ています。特に、2021年の「Times Higher Education」ランキングでは301位から350位に位置付けられ、ニュージーランド国内ではオークランド大学やオタゴ大学に次ぐ3番目の地位です。また、国際的な視野においてはオーストラリア・ニュージーランド地域で1位、世界では22位の評価を受けています。このことは、100カ国以上からの5,400人以上の留学生が在籍していることでも明らかです。

AUTは、コンピューターサイエンスや電気電子工学、エンジニアリングなどの工学分野で高い評価を持つ他、アートやデザイン、経営学、経済学などでも評価されています。さらに、スポーツ科学の分野でも注目され、2018年には世界大学学術ランキングで46位にランクインしました。

キャンパス

AUTはオークランド市内に複数のキャンパスを展開しています。具体的なキャンパスは以下の通りです：

• - North Campus: 90 Akoranga Drive, Northcote
• - City Campus: 55 Wellesley Street East, Auckland Central
• - South Campus: 640 Great South Road, Manukau
• - AUT Millennium: 17 Antares Place, Mairangi Bay
• - Centre for Refugee Education: 251 Massey Road, Mangere East
• - Radio Astronomy Observatory: Satellite Station Road, Warkworth

歴史

オークランド工科大学の前身は、1895年に設立された「オークランド科学技術校」で、当初は夜間部にて技術教育を行っていました。1906年からは昼間部も設置され、学生数は急激に増加しました。その後、1913年には「セドン記念工科校」に改名し、1969年には専門学校に、1989年にはオークランド工科インスティテュートに昇格しました。1995年には創立100周年を迎え、2000年に大学としての自治権が認められ、現在の名称に至っています。

学術組織

AUTは多岐にわたる学術分野を持つ大学で、主な学部は以下の通りです：

• - ビジネス、経済、法律学部
• - 文化と社会学部
• - デザイン・クリエイティブテクノロジーズ学部
• - 健康と環境科学学部

各学部の中には専攻分野があり、学生はそれぞれの興味に応じた教育を受けることができます。

著名な卒業生

AUTには多くの著名な卒業生がいます。政治界ではジム・アンダートン、文学では田辺青蛙、経済界ではステファン・ティンデールが名を連ねています。また、スポーツ界においては、2008年の北京パラリンピックで金メダルを獲得した水泳選手キャメロン・レスリーを始め、多くのアスリートがこの大学の出身です。

結論

オークランド工科大学は、国際的にも評価される教育機関で、その多彩な学府と著名な卒業生が示すように、地域社会や世界に大きな影響を与え続けています。

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