オースチン・エリーズ

オースチン・エリーズ：華麗なる軌跡を辿る

ダニエル・ソルウォルド・ジュニア、通称オースチン・エリーズは、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のプロレスラーです。インディー団体からメジャー団体まで、数々のリングで輝かしい実績を残してきました。その華麗なるキャリアを詳細に紐解きます。

キャリア初期：中西部での下積み時代

エリーズは2000年にエディ・シャーキーとテリー・フォックスの下でプロレスの基礎を学び、同年11月にプロデビューを果たします。中西部を拠点に活動を続け、2004年には若手レスラーの登竜門として知られる「ECWA Super 8トーナメント」に出場。決勝に進出するも優勝は逃したものの、その実力は高く評価され、インディー界で注目を集める存在となります。

ROH：スターダムへの階段

ECWA Super 8トーナメントでの活躍を機に、エリーズはROH（Ring of Honor）に参戦。「Generation Next」というユニットを結成し、ジャック・エヴァンス、ロドリック・ストロング、アレックス・シェリーらと共にROHの主役へと躍り出ます。そして「Final Battle 2004」では、当時2年以上ROH世界王座を保持していたサモア・ジョーを破り、見事ROH世界王者戴冠。ROH参戦からわずか1年足らずで団体の頂点に立ちました。

2005年6月にはCMパンクに敗れ王座を失いますが、その後もROHのトップレスラーとして活躍。ROHのレスリングスクールのトレーナーも務めます。同年12月にはロデリック・ストロングとのタッグでROHタッグ王座を獲得しました。

2006年、ROHとプロレスリング・ノアとの交流が始まると、エリーズもKENTA（現：ヒデオ・イタミ）とのシングルマッチで対戦。しかし、KENTAのGo2Sleepに敗北。同年9月にはROHタッグ王座を失い、ROHからの離脱へと繋がります。

TNA：挫折と再起

2005年、TNA（現：Impact Wrestling）のXディヴィジョン王座戦の挑戦者決定インターネット投票に選出され、ノンタイトル戦ながらクリストファー・ダニエルズと対戦。その試合内容が評価され、TNAとレギュラー契約を結びます。しかし、ROHとの掛け持ちを巡る問題や、自身の言動が原因で謹慎処分を受け、2007年にTNAを解雇されます。

その後ROHに復帰し、2009年には2度目のROH世界王座戴冠を果たしますが、2011年に再びTNAに復帰。Xディヴィジョン王座を獲得後、2012年にはTNA世界ヘビー級王座も奪取しました。

2013年にはボビー・ルードとのタッグでTNA世界タッグ王座を獲得。2014年にはTNA Xディヴィジョン王座4度目の戴冠を果たすも、2015年にTNAとの契約を終了します。

WWE：クルーザー級のスターとして

2016年、WWEと契約。NXTでバロン・コービンとの抗争を展開した後、クルーザー級部門に参戦。「205 Live」ではコメンテーターとしても活動し、その後選手として復帰。WWEクルーザー級王座に挑戦するも、戴冠には至らず、2017年にWWEを退団しました。

インパクト・レスリング：再び頂点へ

2017年、インパクト・レスリング（旧TNA）に復帰。2018年にはインパクト世界王座とインパクト・グランド王座を同時に獲得し、2冠王者となりました。

得意技

450°スプラッシュ
垂直落下式ブレーンバスター
ラスト・チャンスリー（旧名：ホーンズ・オブ・エリーズ）
ディスカス・ファイブアーム
パワードライブエルボー
フィッシュフック・オブ・ドゥーム
ヒートシーキングミサイル
その他、多数

タイトル歴

TNA / Impact Wrestling
TNA世界ヘビー級 / インパクト世界王座：2回
インパクトX-Division王座：1回
TNA世界タッグ王座：1回（w / ボビー・ルード）
インパクト・グランド王座：1回
ROH
ROH世界王座：1回
ROH世界タッグ王座：1回（w / ロデリック・ストロング）
その他、多数

入場曲

Born of a Broken Man
Personal Jesus
The Greatest Man That Ever Lived (Varaiations on a Shaker Hymn)
Raging of the Region
Dirty Heels Theme
Ambition and Vision
Disdain（現在使用中）

その他

ベジタリアン。
右肩に漢字で「羊」のタトゥー。
* WWEのゲームソフトでジェイコブ・キャスの声を担当。

オースチン・エリーズは、その卓越した技術とリング内外での個性的なキャラクターで、多くのファンを魅了し続けています。今後の活躍にも目が離せません。

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