オースティン・ブライス

オースティン・ロバート・ブライス：波瀾万丈な野球人生

オースティン・ロバート・ブライス（Austin Robert Brice, 1992年6月19日 - ）は、香港出身のアメリカ合衆国の元プロ野球選手。右投右打の投手として、メジャーリーグ（MLB）の舞台で活躍しました。

生い立ちとプロ入り

建設業を営む父の仕事の関係で香港で生まれ、幼少期をアメリカ合衆国ノースカロライナ州で過ごしました。2010年のMLBドラフトでフロリダ・マーリンズから9巡目（全体287位）で指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

マーリンズでのプロキャリア

ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズでプロデビュー後、着実にステップアップ。A級、A+級、AA級と順調に昇格し、2015年にはAA級ジャクソンビル・サンズで25試合に先発登板。6勝9敗、防御率4.67、127奪三振の成績を残し、頭角を現しました。同年オフにはアリゾナ・フォールリーグにも参加し、メサ・ソーラーソックスに所属。将来を嘱望される存在として、40人枠入りも果たしました。

2016年8月にはメジャー初昇格。シカゴ・ホワイトソックス戦でデビューを飾りました。この年は15試合に登板し、0勝1敗、防御率7.07、14奪三振という成績でした。

シンシナティ・レッズ時代

2017年1月、ダン・ストレイリーとのトレードでシンシナティ・レッズへ移籍。2年間在籍し、リリーフとして2017年は22試合、2018年は33試合に登板しました。

移籍を繰り返した時期

2018年オフにロサンゼルス・エンゼルスへ移籍後、2019年にはボルチモア・オリオールズ、マイアミ・マーリンズと、DFAとウェイバー公示を経て短期間でチームを転々としました。マーリンズに復帰した2019年は36試合に登板し、1勝0敗、防御率3.43、46奪三振と安定した成績を残しました。

レッドソックス、パイレーツ時代

2020年1月にはボストン・レッドソックスへ移籍。2021年は開幕からリリーフとして12試合に登板しましたが、DFAとなり、マイナー契約を経て再びメジャーへ昇格。しかし、1試合の登板後再びDFAとなり、FAとなりました。2022年はピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結び、メジャーで4試合に登板しました。

マイナーリーグでの挑戦と引退

2022年オフから2024年にかけては、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、ミネソタ・ツインズ、フィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を繰り返し、MLBへの復帰を目指しました。しかし、AAA級での成績が振るわず、2024年7月に現役引退を発表しました。

投球スタイル

ブライスの持ち味は、高回転のフォーシーム。空振り率が高く、打者を打ち取るための эффективным な球種でした。

背番号

65（2016年）
40（2017年 - 2018年）
37（2019年）
31（2020年 - 2021年）
70 (2022年6月)
72 (2022年8月)

オースティン・ブライスは、MLBの舞台で様々なチームを渡り歩き、リリーフとして存在感を示した選手でした。その野球人生は決して平坦ではありませんでしたが、常に全力でプレーする姿勢は多くのファンに感動を与えました。

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