オーストラリア統計局

オーストラリア統計局（Australian Bureau of Statistics, ABS）は、オーストラリア連邦政府の統計を専門とする機関です。ABSは、国の重要な意思決定を支えるために、経済、社会、人口に関する信頼性の高い情報を提供することを使命としています。

主な業務

1. 国勢調査の実施: 5年ごとに実施される国勢調査は、オーストラリアの人口、住宅、社会経済的特性に関する包括的なデータを提供します。このデータは、政府、企業、研究機関が政策立案、資源配分、市場分析を行う上で不可欠な情報源となります。
2. オーストラリア年鑑の刊行: オーストラリア年鑑は、国の経済、社会、環境に関する幅広い統計データと解説をまとめたものです。歴史的なデータから最新のトレンドまで、オーストラリアの現状を理解するための貴重な情報を提供します。
3. 各種統計データの収集・発表: ABSは、人口、雇用、物価、貿易、産業など、多岐にわたる分野の統計データを定期的に収集・発表しています。これらのデータは、経済動向の把握、政策効果の測定、社会変化の分析に利用されます。

その他の活動

統計基準の設定: ABSは、統計データの品質と一貫性を確保するために、オーストラリアにおける統計基準を設定しています。これには、データの定義、分類、収集方法に関する標準が含まれます。
国際協力: ABSは、国際的な統計機関と協力し、統計手法の改善やデータの国際比較可能性の向上に取り組んでいます。
データへのアクセス提供: ABSは、ウェブサイトやその他の手段を通じて、幅広い利用者に対して統計データへのアクセスを提供しています。これにより、研究者、企業、一般市民がABSのデータを利用し、分析や意思決定に役立てることが可能になります。

関連組織・人物

ANZSIC: オーストラリア・ニュージーランドの標準産業分類（ANZSIC）は、ABSとニュージーランド統計局が共同で開発した産業分類です。両国の経済活動を比較可能な形で把握するために使用されます。
デニス・トレウィン: デニス・トレウィンは、2000年7月から2007年1月までオーストラリア統計局長を務めました。

公式サイト

ABSの公式サイトでは、最新の統計データ、刊行物、調査結果、およびABSの活動に関する詳細な情報が提供されています。

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