オーディオスレイヴ

オーディオスレイヴ：伝説的スーパーグループの軌跡

オーディオスレイヴ（Audioslave）は、2000年代初頭にアメリカで結成されたロックバンドです。その最大の特徴は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン（RATM）とサウンドガーデンという、それぞれ独自の音楽性で成功を収めていた2つのバンドのメンバーが集まって結成されたスーパーグループであることです。

結成の背景

RATMは2000年10月に活動を休止しました。そのメンバーであったトム・モレロ（ギター）、ティム・コマーフォード（ベース）、ブラッド・ウィルク（ドラムス）の3人は、新たなボーカリストを探していました。そこで、RATMのプロデューサーであるリック・ルービンの推薦により、元サウンドガーデンのボーカリスト、クリス・コーネルが加入することになりました。この出会いが、オーディオスレイヴの誕生へと繋がります。

デビューと成功

2002年、オーディオスレイヴはデビューアルバム『オーディオスレイヴ』を発表。このアルバムは全米初登場7位を記録し、トリプル・プラチナムに輝く大成功を収めました。RATMのヘヴィなサウンドと、コーネルの力強いボーカルが融合した音楽性は、多くのロックファンを魅了しました。

2005年には、2ndアルバム『アウト・オブ・エグザイル』を発表。このアルバムは全米初登場1位を獲得し、プラチナムを記録しました。オーディオスレイヴは、名実ともにトップバンドとしての地位を確立しました。

活動休止と再結成、そして悲劇

しかし、2007年2月、RATMが再結成されることが発表され、その3週間後にはコーネルがオーディオスレイヴからの脱退を表明。これにより、オーディオスレイヴは活動を休止することになりました。

それから10年後の2017年1月20日、ドナルド・トランプのアメリカ合衆国大統領就任に抗議して開催された『ANTI-INAUGURAL BALL』で、オーディオスレイヴは11年ぶりに再結集し、演奏を披露しました。しかし、同年5月18日、コーネルが急逝するという悲劇が起こりました。

メンバー

クリス・コーネル (Chris Cornell) - ボーカル (2017年5月17日逝去)
トム・モレロ (Tom Morello) - ギター
ティム・コマーフォード (Tim Commerford) - ベース
ブラッド・ウィルク (Brad Wilk) - ドラムス

ディスコグラフィー

アルバム
オーディオスレイヴ (2002年)
アウト・オブ・エグザイル (2005年)

来日公演

2003年1月30日 Zepp Tokyo

オーディオスレイヴは、短い活動期間の中で、強烈なインパクトを残したバンドでした。RATMとサウンドガーデン、2つの才能が融合した彼らの音楽は、今も多くのファンに愛され続けています。

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